地球人スピリット・ジャーナル・ダイジェスト版<80>「違の巻」について
<80>把不住述懐「違の巻」について
1)シンニュウのある漢字の中で一番画数の少ないのは、「辷」(すべる)である。文字通り、するっと元のあるべき姿に戻るというような意味合いのようである。最も画数の多いのは「邏」(ら)である。警邏隊、などのように、めぐる、という意味合いらしい。円周と点、なかなかいい取り合わせのようである。これが、前回、前々回の巻名の由来である。
2)シンニュウ漢字に巻名を求めたのは、ジョージ秋山の漫画「浮浪雲」の巻名にちなんだのだった。元漫画のように、特段その巻名に縛りはないのであるが、時期的にひとまとめにして、整理しておきやすいからである。
3)今回の「違の巻」も、その字に関しては特段の意味合いは含まれていない。「辷」と「邏」の間にあって、ちょうど中間の画数だったのが、「違」であった。そこから「違の巻」は命名されたのだが、このような経緯がなければ、この巻名が冠されるチャンスはなかったかもしれない。
4)書かれたのは、2020/07/17~2021/01/31の間。実に半年以上の期間を費やした。108の記事をひとまとめにしてカテゴリーとする当ブログの慣習において、最もスローペースな期間だったかもしれない。その理由は、最近は、めっきり読書量も減り、体力も衰え、またメモする気力も減退しているからである。
5)そして、例のパンデミック危機により、ステイホームの期間が長くなり、このチャンスを利用して我が廃物アート20分の1の五重塔の製作に取り掛かってしまったからであった。かなり大きなもので、まだ途中だが、あと数か月、あるいはもっと長い期間が必要とされる。当然、相当な集中が必要だ。ブログなんて書いている暇はない。読書もまた同じ。
6)そして、9月には、5番目の孫が生まれ、一定期間同居する必要が生まれ、爺さんは爺さんの役目を与えられ、そちらもなかなか忙しかったのである。さらには、つづく10月あたりからは、ウィキペディアにおけるOSHOについての記事の訂正騒ぎが起きた。こちらはすでに既報どおりだが、なかなか神経を使う大変なチームワークだった。
7)そして加えて、2020年度は、ボランティア活動のうえで、二つの団体の役員の役目が増えた。希望したわけではないが、行きがかり上、まぁ年齢的にも仕方ないかなという役割なので、しぶしぶ引き受けることにした。初めて引き継ぐ役目はなかなかに苦労が多い。右も左もわからないことも多い。一生懸命やった。
8)だが、よくしたもので、これまで加わってきたボランティア活動のうち、このパンデミック危機で、いきなり活動の回数が減った。激減、というか、ほぼ中止状態に追い込まれている団体が複数ある。これまでの活動力が減ったので、新しいボランティア活動に振り分けることができたので、なんとかかんとか、抜け切りつつある、というところ。
9)ブログ活動としては、仏教の一切経とやらの巻数5048巻にあやかって、5048冊を目指しているところだが、2021/01/19に読んだ「禅百題」鈴木 大拙が4451冊目の最新である。わずかに目標の後ろ姿が見え始まったとは言え、これから追加するところの600冊程度が必要となる。一日一冊のペースとしても、ほぼ二年がかかるという段階だ。現在のスローペースでいくと、下手すりゃ5~10年だってかかるかもしれない。のんびりいくしかないな。
10)全体としては、新刊本や新しい本に手をつけるよりも、再読、再々読、精読の流れに入っており、新規の冊数を稼ごうとするエネルギーが枯渇している。まぁ、それもありか。ゆっくり行こうぜ。
11)テーマは、例のOSHOの「Words from a Man of No Words」に象徴されるような静寂な方向へとながれている。把不住としての俳句のように、できれば、静寂な五七語で完結するような世界をめざしはじめている。そしてまた、OSHOの最後のZENシリーズの中に、「把不住」の姿をみようという、探求とはいわず、たんなる愉しみへと、あゆみは変化してきている。唐代の禅師たち、その中に、インド、中国、日本、そして現代西洋哲学、そしてアフターパンデミックをにらみつつ、グローバルな地球人としてのスピリットが、当ブログをして、命脈を保ちさせている。
12)次の巻名は「蓮の巻」とする。南無妙法蓮華経や一蓮托生や、マハカーシャップの拈華微笑にかかわるニュアンスはあるが、直接には、昨年9月に生まれた5番目の孫の名前に由来する。彼の名前には、この一字が含まれている。思えば「遼」、「進」もまた別な孫の名前に含まれているから、場合によっては、続編として、これらの巻名を採用するかもしれない。そのへんは、大きな理由立てはない。随意に愉しんでいくつもりである。
13)再読したいこのカテゴリこの3冊「違の巻」編は次のとおり。
「緊急提言 パンデミック: 寄稿とインタビュー」
ユヴァル・ノア・ハラリ (著), 柴田裕之 (翻訳) 2020/10 河出書房新社
「禅百題」
鈴木 大拙 (著) 2020/12 河出書房新社
Cabin Porn Inside 小屋のなかへ
ザック・クライン (編集), 渡部 未華子 (翻訳) 2019/11 出版社 : グラフィック社
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