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2024/05/04

OSHO ZEN TAROT  SORROW(嘆き)

Zen067sorrow 

OSHO ZEN TAROT 

SORROW(嘆き)

 この痛みは、あなたを悲しませるためにあるのではない。

 それを覚えておくがいい。人びとが見逃しつづけているのはそこだ……。この痛みは、ただあなたをもっと油断なくさせるためにある——というのも、人びとは矢が自分の胸に深く刺さって、傷つかないかぎり、油断しないようにはならないからだ。そうならないかぎり、彼らは油断しないようにはならない。

 生きることが簡単で、心地よく、都合がよければ、誰が気にするかね? 油断しないようになろうなどと誰が悩むかね? 友人が死ぬと、その可能性はある。あなたの恋人があなたをおいて行ってしまうと——闇の深いその夜、あなたは淋しく感じる。あなたはその女性をとても愛していたし、すべてを賭けていた。

 ところが、ある日突然、彼女は去ってしまう。淋しさに泣きながら、もしあなたがそれらを使えば、そういう時こそ、気づくようになることのできる機会だ。矢は痛む――。それを使うことはできるのだ。

 この痛みは、あなたを惨めにさせるためにあるのではない。痛みは、あなたをもっと気づかせるためにある! そして、あなたが気づくと、惨めさは消える。Osho Take it Easy, Volume 2 Chapter 12 

解説:

 これは、仏陀のいとこで弟子でもある阿難(あなん)のイメージです。彼はたえず仏陀のそばにいて、22年ものあいだ仏陀のあらゆる身の回りの世話をしていました。仏陀が死んだとき、阿難は依然として彼のそばにいて、泣いていたと伝えられています。

 ほかの弟子たちは彼が誤解していることを責めました——仏陀は完全に満たされて死んだのだ、おまえは悦んでこそ当然なのだ、と。それでも、阿難はこう言ったのです。「きみたちこそ誤解している。私は彼のために泣いているのではない、自分のためなのだ。

 私は何年ものあいだずっと彼のそばにいたのに、いまだに成就していないからだ」。阿難はその夜一晩中起きていて、深く瞑想し、痛みを感じ、嘆き悲しんでいました。朝になって、彼は光明を得たと言われています。

 どうしようもなく嘆き悲しんでいる時は、その奥に、大きな変容の時となりうる可能性が潜在しています。しかし、変容が起こるためには、私たちは深く、痛みの根そのものにまで入っていき、非難することも自分を憐れむこともせずに、そのあるがままの痛みを体験しなければなりません。Copyright © 2012 Osho International Foundation

 

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