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2024/02/27

年賀状の断捨離

1)なんせ結婚以来四十年間の記録である。そうそうには捨てられないが、万をゆうに越す賀状を捨て置くこともできない。すでに鬼籍に入られた方からの賀状も多くある。青春時代のほとぼりを抱えたままの人間関係もある。さてどうするか。そう思い立ってから、もう何年も過ぎた。だいぶ前に思い余って、女房殿に任せたはずなのだが、結局数年経過して、また私に戻ってきた。

2)今回の契機の大きなものは、古い知人の一人暮らしゴミ屋敷を訪ねたことにある。彼は私よりだいぶ若いはずなのだが、もう一人暮らしになって、数十年が経過した。訪ねたきっかけは、彼からの久しぶりの電話である。転んで起き上がれないから、起こしてくれという。それだけでいいと。訪ねて、私がしたことは、腰を抱えて椅子に座らせてあげたこと。それに手土産がわりに、いつも我が家の玄関に置いてある小さな杖を持って行ったこと。

3)ザンバラ神が抜け落ちて、頬の肉もすっかり落ちて、コリー犬のように細くなった彼の形相は、まるで芥川龍之介の羅生門の一場面のようだった。部屋の中は、幾相にも家財が重なり合い、それを押し分けるように、山中の獣道のような風情であった。決して広くない個人アパートの一室。どうしたらこのような様になるのか、私には理解できない。

4)私とて、決して整理整頓の行き届いた男ではない。乱雑至極、時には戦場のような荒れ放題となる。されど、一仕事が終われば、春を待つ野の畑のように、さっぱりと掃除しないことには、次の仕事にとりかかれなくなる。けっこう綺麗に掃除しまくるのである。まぁ、月に一度程度であろうか。ひと季節に一回というほどではない。時には毎週やる。

5)そんなわけで、以前から気になって部屋の片隅を大きく占領していた、古い年賀状の山に意識がいったというわけだ。怒りとか、諦めとか、懐かしさとか、色々な感情がないまぜになり、とにかく古い年賀状の選別とシュレッター作業に入った。一枚一枚再読していたのでは、作業が進まないのは、これまで何度も体験しているので、まずは基準を作った。

6)まず我が家発の年賀状の原画や原稿は保存する。近親者の年賀状も記録として残す。それと、写真付きのものは注意深く検討する。逆に濃厚過ぎた付き合いは、捨てる。過去に付き合いのあった曰く付きの人々のことは、早く忘れた方がいいし、過去は削除した方がいい。年賀状は作った時以上に、熱気やエネルギーがこもっている。

7)結局、全体としては10分の1ほどに減ったが、近いうちにまたもう一度整理が必要になるだろう。未来に残したくないものも多くあるし、見られたくないものもある。だが成長記録として、残しておきたい、家族や近親者の写真もある。色々な思い出が錯綜し、逆上したように突っ走ってしまったが、ひょっとすると、後から後悔するかもしれない。残しておけばよかったな、と。

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