大法輪
1)大法輪という雑誌があったな、と検索してみたら、すでに2年ほど前に廃刊になっていたことを知って、びっくり。そうなのか、やっぱりそうなのか、と納得するやら、ちょっと悲しいやら。
2)中高生時代、同居していた祖父が定期購読していたので、普通に家庭内に積み上がっていて、パラパラめくった記憶がある。だけど、記憶にあるのは、宗教論争、どっちが負けても、釈迦の恥、と言う、川柳くらい。
3)今回検索してみると、3.11の一年後ぐらいの200ページ以上の一冊がまるまんま読めるようになっていた。通読したわけではないが、目次を見ただけで、お腹がいっぱいになった。
4)仏教の各宗派ばかりか、老荘やキリスト教は言うに及ばず、ギリシャ哲学やイスラム教、神道やマインドフルネスまで、目配せの範囲があまりにも広すぎる。これで購読者が減り続けたのでは、あまりにも編集者が可哀想だ。
5)と思いつつ、これは自業自得だな、と感じた。編集者は、読者におもねて、自らの探究ターゲットを見失ってしまっている。ほんらい、ダイナミックに回り続けるはずの大法輪が、あちこちにバネや支柱がツギハギだらけになって、経年劣化で、自己分解してしまったに、過ぎないのだ。
6)これは、一雑誌に見られるだけの現象ではない。あらゆる精神的支流のあちこちに見られている現象である。伝統的宗教の専門的指導者の希望が激減している。なぜか。法輪の回転力が終局に到達してしまっているからである。
7)しかし、見えるものには見える。新しき潮流が、その法輪を再び回し始めていることを。誰かのために求める何かではなく、自らの内なる意識に向かう確信。再び1000年、2000年に向けて回り始めた新しき法輪に気づいているものは決して多くない。しかし、確実な一歩は始まっている。
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