状況
1)よくなっているのか、悪くなっているのか。よくわからない。とにかくうねりはすごい。嵐だ。天気曇天にして波はるかに高し。遭難寸前。解決策はあるのか? ある。あるが、ただひとつ。運良く掴まることができるか、どうか。いずれ捕まえるしかない。そしてすでに捕まえていることに気づかなければならない。
2)サイクロンは、中心が一番静かだという。本当か。台風の目が、仮に静かだとして、台風が一箇所に留まっていない限り、一緒に移動していかなければならない。それは不動ではない。動かない、ということは、そもそも動きようがない、ということ。動く、という現象がない状態のことをいう。
3)眠れない。酒を飲んでも眠れない。30数年前にかかったことのある心療内科に行ってみた。名前も聞かない。保険証も受け取らない。よく聞いたら、そこは精神科だという。一般の病院とは違うようだ。システムが変わったのか。時間が空いていれば、相談員が話を聞くという。こちらの名前も聞かずに、外側から観察された。
4)ここは予約制だという。病院のパンフレットも、名刺もないという。ネットでホームページを見てくれという。大きな病院だ。歴史も30年以上はあるはずだ。内科併設なのだから、と気軽に行ったが、どうやらミスマッチのようだ。違う医療機関の方がいいかも、などと、若くて綺麗な相談員が言い始める。おいおい。
5)そういえば30数年前、同じような状況で、この病院にきたことがあった。開設したばっかりの時期で、医師も一人くらいしかいなかった。話もじっくり聞いてくれた。30分くらい聞いて、一番弱い薬を出しましょう、と医師が言った。薬局でもらった薬を飲んで、車で移動した。眠くなって、車を止め、そばの駐車場で目を閉じた。気づいたら真夜中になっていた。
6)目を開けて、なんとかかんとか自宅に帰り、時間が来たから、また薬を飲んだ、また寝た。このサイクルを3日間繰り返した。アホか。単なる眠り薬だ。俺には役には立たん。あれから、似たような病院には、行ったことがない。役に立たないから。そんなんじゃない。俺の病は、魂の危機だ。酒も効かなきゃ、薬も効かん。ネーちゃんの甘い言葉や、文字や映画や、楽器でもだめだ。
7)究極の危機は、究極の手段で乗り切るしかない。結局はここに辿り着くのだ。そして、もうたどり着いているのだ。というか、他のどこに行っていたというのか。ずっとここにいたではないか。ここ以外に、どこに行きようがある。我が魂よ、鎮まれ。増えず、減らず、汚れず、清らかならず、一切の形容のない、意識へと還れ。曇りなく、そして雲さえ浮かべる、究極の彼方へ。往けり、往けり、超えて往けり。
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