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2022/07/26

インプレッション

 

1)空き時間ができたので、ぶらついてきた。数日前から気になっていた、新しくできた中古車店、そしてそこに入ったmx5赤2015、これを見に行った。

2)正直に書いておこう。今日はだいぶ距離感を感じた。これは無理だな、とさえ思った。中古販売店は車の山である。当たり前だが、その中でもmx5は極端に目立つ。異彩を放っている。

3)しかし、それは私が期待していることではない。私はむしろ、広いカントリーロードを一人ゆったり走りたいだけである。耕土の奥の山際に存在するあの寺院を訪ねたとき、あのようなシチュエーションなら赤mx5はピッタリだと思う。ああいうところをこそ、走りたい。

4)翻って考えるに、あのような環境に突き出るまで、私の住まいから何キロも何十キロも走らなければならない。そして、突き抜けたとして、再び私はこのような雑踏に戻らなくてはならないのである。それはある種、苦痛である。

5)広大な、混ざりっ気のない緑の中を、一人疾走するだけなら、おそらく赤NDはベストである。もうこれしかない。これをやりたいわけだよ。しかし、それをやるには、私の日常を、まるまんま緑の中に放たなければならない。街は棄てる覚悟が必要だ。

6)今日再び赤NDのシートに収まって、一人考えた。これは無理だな。極めてアンバランスだ。2台持ちを気取るような生き方をしてきたわけじゃない。街の風景に、溶け込むような生き方をしてきた私である。急に綺麗な舞妓さんに憧れても仕方ない。

7)身の丈にあった、自分らしい、人生最後に乗るクルマが、私のそばに走り寄ってくるまで、しばし、待とう。

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