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2022/07/09

alarm

当時の我が家は、平屋の中古住宅だった。築年はいうに及ばず、断熱材なども入っていなかったが、夏は涼しくとも、冬は隙間風も入ってきて寒かった。当時、二人の子どもはまだ幼稚園児と小学低学年生で、昼間はともかく、夜となれば、実に静かで熟睡できたものである。その夜も、子育てで疲労困憊で、それこそ高いびきで寝入っていた。

と、突然、夢の中でベルの音がし始めた。なにやら警告音のようでもあり、遠くとも近くともわからないが、とにかくウルサイ。夢の中で、枕もとの時計やら、ラジオやらテレビやら、音のでそうなものをいろいろいじくるのだが、やかましい音は止まない。どうなっているのか、とイライラしているうちに目がすこしづつ覚めてきた。

すると、となりの布団の奥さんも起き出してきた。なになの? おや、これは夢ではなさそうだ。二人して聞こえているのである。確かに目が覚めつつあるのに、音だけは確かになり続けている。おかしいね。どうやら、音は、隣の居間兼台所から聞こえているようである。なんだろう?

その音源はなかなか見つからなかった。伸びあがって上をみたり、這いつくばって下をみたりしていていると、だんだんと分かってきた。それは、台所のキッチンの足元にある、ガス漏れ警報器が鳴っているのだった。あれま。ガスが漏れているのか? 慌てて、サッシ窓を開け、押し入れから部屋帚を出してきて、吐き出すしぐさをした。

当時、わが家はまだプロパンガスで、たしかプロパンは空気より重いので、漏れた場合は箒で掃き出すことが大事だと、先入観があった。それでも、決してプロパン臭はしていなかったのだ。ガス台を調べたり、湯沸かし器をチェックしてみたが、別段にスイッチが甘くなっている風でもなかった。ホースでもやぶれたのだろうか。それにしても変だ。

夫婦していろいろ首をひねっていた。真冬の夜中というか未明、2時3時である。そもそもそれほど気密性の高くない住宅だ。隙間風もぴゅーぴゅーだ。ガスが溜まるなんてあるものだろうか。二人して、すっかり目が覚めてしまっていた。まずは電源コードを引っこ抜き、二人して思案していると、なんと、今度は、玄関の電話が鳴り出したのである。

真夜中のワン切りなどある時代ではない。ましてや、こんな2時3時の未明に、電話で受けるほどの緊急連絡などきたことはない。なんだろう。ちょっといぶかりながら、受話器を取ると、相手の声は東京のセンターの友人の声だった。

「今夜、OSHOが肉体を離れたよ」

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