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2022/01/09

エッセは小さなスポーツカー、なのか?

1)ひょんなことで、身内の高齢ドライバーの自動車免許証返納に伴う、自家用軽の廃車作業を引き受けることになった。誕生日は夏なので、廃車はそれ以降になる。免許返納は、当事者にとっては人生上の大きな決断のようで、大きな重荷になっている様子。数年前から話題としてはあったが、今回の更新時期に決行する決意を固めたようだ。

2)そして更には、所有車の廃車作業も面倒なようだ。15年落ち4万キロ走行で、どれほどの価値あるものか、分からないと。いつも車検とか頼んでる知り合いの業者さんも、80才越えとなるらしく、いろいろ頼むのも、可哀想だと。新車時は100万くらいしたとおっしゃるが、諸経費込みでもそこまでは行ってない。当時の本体価格は60万後半くらいであろう。

3)これは本人が還暦したタイミングで、当時30代の長男が、一人暮らしになる母を思ってプレゼントしたものである。保険も車検も自動車税も息子持ち。至って恵まれたカーライフを送ってきたご婦人である。それと、シルバー枯葉マークもつけてくれた、と。

4)さて、今回この車を調べて驚いた。これまでは、廉価なオバチャン車で、すでに市場から消え去ったものとばっかり思っていたが、いやいやどうして意外な人気車種であった。つまり、ほとんどすっぴんの、経済性優先の一台であることには変わりはないが、そのことが幸いして700キロと軽量である。ここにカーマニア達のカスタム趣味が重なってきたのだ。

5)雑多な軽礼賛の動画に混ざって、エッセは小さなスポーツカーである、と結論づける御仁もあり、いやはや、驚いた。私は別にカスタムマニアでもなければ、スポーツファンでもない。単に赤いロードスターNDに心奪われてしまっただけである。NDがスポーツカーというジャンルに分類されることはなんとなくわかったが、ロードスターなんか、スポーツカーではない、と吐き捨てる評論家もいる。

6)スポーツカーとは何か?細かいことはわからないが、当の評論家にしてみれば、もっと強力なエンジンを積んでブイブイ疾走しなければならない、ということらしい。少数派だが、この意見はある。私にとってのNDの魅力は、あの赤をまとった2シーターのオープン、そこに尽きる。そして、価格帯で言えば、ひょっとすると自分でも新車に手が届くか、という廉価さ、だ。

7)さて、エッセは小さなスポーツカーか、というテーゼは、私にとっては、エッセは小さなロードスターたりうるか、という問題提起に置き換わる。ロードスターとは何か? エッセとは何か? 現在の私にしてみれば、二つの車に共通項は、ほとんどない。せめて色だけでも似通っていればよかったのだが。例えば、赤コムスのように。スタイルだって、もっと刺激的であればなぁ。コムスのドアがキャンパストップで、なくても走行可能、というのもいい。それこそオープンワンシーターだ。完全BEVというのも、なんともチャレンジングだ。初期投資40万以外、維持費が実に安い。車検なし、保険、自賠責、原付並み。\(^o^)/

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8)走りにおいては、もちろんエッセの方がいい。細かい味付けはともかく、エッセの走りはそれなりに評価されている。車両重量700kg。ロードスターの990kgなんてよりもはるかに軽い。ただ、オープンにはならないし、スタイルもおとなしめ。せめて色だけでも赤ならよかったか?

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9)そういえば、ロードスターの黄色は少ない。あればあったで可愛いが、ここは、互換性、ありか? 屋根を黒く塗るだけでも雰囲気が似通ってくるかな。

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10)内装はどうか。まず気になるのは、シート。エッセの後席はほぼ不要。そもそもロードスターの2席を許容する限り、エッセの後席はトランクルーム、とわりきる。それはそれでいいとして、運転席に、肘掛けがないのが困る。MTならともかく、ATだと、左手左足が手持ちぶたさになる。左半身をもたれかけるアームレストがないのは、今のところ、大きな欠点である。

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11)ダッシュボードは、これはこれでいいのではないか。タコメーターなんていらないし、ナビもスマホ台があればいい。ETCもなければないで不要である。プラスチック丸出しといっても、これはこれでいい。あっぱれじゃ。けれん味がない。usb電源も、シガーソケットさえあれだ、変換可能だ。ハンドルは、泣きたくなるほど質素だが、カバーなり交換なり可能だろう。

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12)ギアシフトも至ってシンプル、棒一本である。MTならばもう少しなんとかなるが、来るのはATのはず。そもそも私にはMT願望はない。昔はみんなそうだった。調子悪くてエンストなんてしょっちゅうだった。ATいいんじゃない。ロードスターだって私はATで十分。むしろ、ロードスターになくてエッセにあるのは、広い空間。両席リクライニングできる。これは朗報。こちらは高齢ドライバーだ。どこでも駐車して休憩仮眠できるのは、むしろ必須アイテム。

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13)ここまでくると、あとはエンジンをどうのとかは、よくわからない。走ればいい。法定速度でほかの車の迷惑にならない程度でいいのだ。車検や定期点検をしっかりやっておけばいいだろう。これは現行プリウスもロードスターもエッセも、皆同じ。やるべきことはウィンドウウォッシャー液の補填ぐらいだ。

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14)足回りはなぁ。これはもっと分からん。せいぜい洗車時に泥をよく落しておくくらいしか知恵はない。タイヤについてもその通り。年2回の、夏タイヤと冬タイヤの交換を忘れなければいい、程度だ。

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15)そもそもがだ、この程度の指向性趣味性しかないオトコが、ロードスターに憧れること自体、かなりチグハグなのではないか。下町の老いぼれた職人風情が、城下一番の花魁に見とれて惚けているようなものじゃないか。やっぱり、まもなく年金暮らしに突入するジジィに、赤いロードスターは勿体ないだろう。それに比べりゃ、初期投資ゼロ。維持費数千円/月で収まる黄色いエッセは、趣味グルマとして、うってつけではないか。

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16)黄色いエッセはは、私にとって小さな赤いロードスターたりうるか? この問題提起に対し、なり得る、と回答しておかなければならない苦境に立たされているのが、本日の私である。

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