「スピリット・オブ・ロードスター」<142>藤沢周平 人はどう生きるか
No.4585★★★★★
1)白NDを一日レンタルした時に、まず走りたいと思ったのは、鶴岡の藤沢周平記念館だった。8月真夏の真っ盛り、 日本海側には台風が押し寄せているタイミングで、太平洋側は晴れから曇りであったが、高速で奥羽山脈を超える頃は、時雨から、雨、そして豪雨、横殴りの台風となった。
2)晴れたり曇ったり、降ったり止んだり、という気まぐれな天候であったが、幌を開けてオープンで走る目的で借りた白NDであったので、タイミングを見ては、何度か幌を開けることができた。
3)幌を開けてみると不思議なもので、曇り時々雨の天候なのに、どこからともなく蝉時雨が聞こえてきた。ミンミンミン。どこから聞こえてくるのか、とにかく高速を巡行するオープンカーを包んでいるかのように、蝉がなく。
4)車は疾走しているはずなのに、一向に蝉が通り過ぎる気配はない。どこかの森のベンチに座って、まるで芭蕉の一句でも味わっているかのような気分だった。
5)鶴岡にたどり着いてみれば、ますます台風は激しくなり、ツーシーターのドアを開けて外に出ると、傘を開けて歩くのが、なかなか難しいほどだった。長いドアも風に煽られて、ドアパンチ事故さえ起こしかねないほどだった。
6)記念館は、思っていたより、けっこう小振りで、ある意味、藤沢周平にはお似合いだった。岩手の宮沢賢治記念館と並んで、山形鶴岡の藤沢周平記念館は、これから何度も訪ねて見たいところとなった。次回は、ぜひ赤NDで訪ねたい、と思った。
7)この本はオムニバス本であり、どこから読んでも、どれだけ読んでも読まなくても、一向に差し支えない本だが、これほど多くの人々に愛されているのが藤沢周平なのだ、とわかって驚愕した。私の藤沢周平好みなど、序の口以前の、超初心者である、ということを痛感した。
| 固定リンク | 0
「15)道の巻」カテゴリの記事
- 雑感(2022.02.09)
- 鈴木英人 作品集(2022.02.08)
- 今日の気分はこの3冊<64> 本ぶら3冊 (2022.02.08)
- OSHO 瞑想録 静寂の言葉(2022.02.09)
- 「スピリット・オブ・ロードスター」<172>クルマ談義(2022.02.07)
コメント