「スピリット・オブ・ロードスター」 <29>中古車販売店
「スピリット・オブ・ロードスター」 ~広島で生まれたライトウェイトスポーツ<29>
池田 直渡 (著) 2016/11 出版社 : プレジデント社 単行本 日本語 232ページ
★★★★★ 「スピリット・オブ・ロードスター 2021」目次
1)中古販売店を回ってきた。そして、いくつかのことがはっきりしてきた。
2)ロードスターの中古車を検索すると、全国で2~300出てくる。お、これは、というような出物もあるが、絞り込んでいくと、おめあての車種にはなかなかたどり着かない。
3)絞り込みのカテゴリーは、まず地域。いいものがあっても、沖縄や北海道では無理。まず車の設定が違うだろうし、そもそも実車を見にいくことも、搬送してもらうことも、実に割高となる。関西や中部地方だって、かなり遠い。関東圏とか東北なら、なんとかなりそうなものだが、そんな甘くない。現実的には県内が限界だろう。
4)県内だってだいぶ広い。せいぜい同じ市かその周辺となる。まずそこから限定し始めると、わずか10台程度に激減してしまう。本当はここからさらに絞り込んで、ということになると、全く希望車種はなくなる。ここはまず実車を見る訓練だから、とにかくいける地域の修理販売店を訪ねて見ることにした。
5)1軒目。郊外のちよっと外れた農道の脇の販売店。あれま、ここにあったのか、という位置。行って見てびっくり。そこには5台もロードスターが並べられていたが、販売店は休みだった。休みというか、どうも人影がない。開放的な展示場だし、せっかくだから、と覗きこんでみる。
6)ここでびっくりしたのは、ネット検索で引っかかったうちに5台が展示されていたこと。つまり、逆算すると、県内で展示している販売店は、他に1~2軒何だろう、と推測できる。展示車は、お世辞にも綺麗とは言い難かった。敢えて言うなら、廃車野ざらし展示場、という風景。もし希望車種が仮にあったとして、私はここからは買わないだろう。肝心のアフターフォローが期待できない。
7)二軒目は、もっと近かった。いつも通る産業通りの一角に陣取っていた。昔のガソリンスタンドを改造したかのような、板金塗装屋さん風。ここの風景もまた凄かった。事故車の山である。すでに修理を諦めたような個体もいくつか並べられている。
8)店主らしき人が出てきたので、立話。4~50代で茶髪、あごひげ。眼光鋭き、ちょっとサーファー風。名刺も出さなきゃ、お茶なんてまるで出てこない。ここもまた、ドシロート、ビギナー、の私には縁遠いショップだった。
9)ここまで、横になってタブレットで打ち込んでいたら、どうやら夢を見ていたらしい。ティンエイジャー時代の初恋の彼女とデートしていた。勿論、中古のロードスターでね。今夜は大丈夫なの、もちろんよ、舞い上がった私に、彼女は助手席から、サンドイッチを差し出した。私の右手はハンドル、左手はギアチェンジ。両手塞がっているので、あ~ん、なんて口を開けた。オイオイ、うっとり目を閉じちゃったりしたら、事故るぞ。
10)ああ、バカなオレ。彼女もすでに高齢者。ワクチン、もう売ったかな?
11)ということで、地域で出来のいい希望通りの中古ロードスターに出会うなんてムリ。キチンと新車を買いなさい。でなけりゃ、レンタカーで我慢することだね。
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