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2021/07/14

「スピリット・オブ・ロードスター」 <28>EV出てこい

<27>からつづく

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「スピリット・オブ・ロードスター」 ~広島で生まれたライトウェイトスポーツ<28>
池田 直渡 (著) 2016/11   出版社 : プレジデント社 単行本 日本語 232ページ

★★★★★ 「スピリット・オブ・ロードスター 2021」目次

1)この数ヶ月、当ブログはロードスター話題で持ちきりだ。4月初め、スタートは銀行に立ち寄った際、沿道をソウルレッドクリスタルメタリック色の、Mazdaロードスター4代目NDが、一台走り抜けて行ったことが 、一番最初のきっかけである。

2)まず、色である。赤と黒のツートーンカラーではあるが、この赤にやられたのである。時あたかも瞑想にいそしんでいた私は、その場にふさわしい衣服を求めていた。探し始めてみると、意外と少ない。あると思っていたお店にない。随分探したが、実は豊富に私好みの色を展示しているお店に出会ってしまった。ロードスターと出会ったのは、そのような前後があった時期である。

3)時あたかも、身辺の断捨離をしており、だいぶ処分したが、その途中で、いくつかのプラモデルが出てきて、その中に2台のロードスターが含まれていたのだ。しかも1台は未組み立てだった。私は、実はこのクルマが以前から、とても気になっていたのだった。

4)しかし、私は環境重視派。油を撒き散らしながら走り去るスポーツカー(必ずしもそうではなのにだが)というイメージは、私は好きではなかった。走り屋でもなければ、スピード狂でもない。カーレース番組も見ないわけじゃないが、レーシックングに出ようなんて思ったことは、まるでない。

5)では、なぜこのクルマに興味があったのか。それはだいぶ遡るが、私の友人知人には、セカンドカーとして、このクルマを駐車場に入れていた人たちが、何人かいたからである。カッコいいなぁ、と思っていた。バブリーな雰囲気がまだ日本社会に少しだけ残っていた時代である。

6)今回こうして追っかけてみると、mazdaロードスターは、純粋石油エンジン時代の最後の象徴的な砦であったことがわかった。走る、場合によっては、理由もなくただ走る。走りそのものが趣味となっているのである。エンジン音、運転感覚、空気の流れ、クルマを操る楽しさ、決して必要に迫られて走る、働く車ではないのである。

7)そのような日常を断ち切っていくからこその、ライトウェイトスポーツなのである。80年台まではこれでよかった。競合車もたくさん存在した。しかし、時代は環境問題へとスピンしていく。競合車が次々と撤退していく中で、その的確な哲学と美的感覚で生き残ったのは、唯一この車であったのである。

8)2000年代になると、プリウスに先導される形で、世の中はハイブリット一辺倒になってきた。誰も彼もハイブリットを歌い、さも、私はエコですよ、という顔をし始めた。それはそれで良いことではあるが、所詮、燃費がいい、という問題になりがちである。その技術が開発され、その技術料をユーザーが負担するようになり、決して個人一人ひとりの経済的負担を軽くしてくれたわけではなかった。

9)私はこの10年以上、2代目のプリウス、NHW20と過ごしてきた。概して満足である。これ以外にどんな選択肢があっただろうか。孫たちが増えていく家族構成、 煩雑なめまぐるしい日常業務、市民農園や観光ガイドなどの趣味、私には、これ以外のどんな選択肢があっただろうか。

10)確かに、いろいろな時代があった。親戚から中古セダンを譲ってもらった若い時代。軽自動車ワゴンで走り回った起業時代。子供たちをキャンプに連れ出した大型ワンボックス。奥さん用の小さな軽自動車。時代に先駆けた5ドアステーションワゴン。時代に合わせてサイズダウンしたリッターカー。そしてハイブリット汎用車。

11)私はこの20プリウスに大いに満足している。燃費、外観、機能、耐久性、空間性。維持費。ベストチョイスだった。11年で11万キロ、満足である。あと10年乗れと言われれば、乗るだろう。人生最後の車がこれであっても、私は満足だ。世界的な名車だと思う。

12)だが、再び思う。もし、合格点のつくEVが出るのなら、ぜひ乗って見たい。待ち続けている。もうだいぶ前から待っているのだ。だが、出なかった。ニッサンリーフも悪いものではない。だが、様々な欠点が残されたままだ。世界中どこを見ても、性能、価格、ユーティリティを満足させてくれるEVはない。

13)この諦め、この失望が、私をしてロードスターへと導く。浮気心が湧いてくる。いいなぁ。しかし、私は本妻を愛しながら、妾を囲うほど甲斐性のある人間ではない。ましてや、理想を求めて新しき旅に出かけるほどの、若さが残っているわけではない。人生の見極めが必要である。

14)一言で言えば、200万を切る本格EV。近くにもサービス店があって、壊れず長持ちする1500cc程度の5人乗り。RVにもスポーツにも振る必要はない。基本的な安全性は勿論だが、余計な拡張性能や意味のないデザインは必要ない。ごく当たり前のインフラ、コモディティとしてのEVが欲しい。

15)いつも意味なく我が庭に駐車している間に、屋根上の太陽光パネル発電で充電できるEVが欲しい。持続走行性能は200もあればいい。バッテリー性能はあまり重くせず、ライトウェイトEVが好ましい。

<29>につづく

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