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2021/07/10

「グレース」 源孝志 <2>

<1>からつづく

 


★★★★☆

1)源孝志。私はこの人を、この作家を、好きでもなければ、嫌いでもない。±0という意味ではない。+10、−10、合計で0、という意味だ。

2)巧すぎる。上手いと思う。上手いがゆえに、こちらが警戒してしまう。お話、てんこ盛りだ。私にはこれほどのストーリーはいらない。せいぜい10分の1、一つのよくできたストーリーがあれば十分だ。よくできた、というより、こちらのチャンネルにピタっとくる何かがあれば、それでいい。

3) 長い長いストーリーのあと、最期の仕掛けとしての、エンディングに持ち込むなんて、ずるいと思う。もっと単純でいいと思う。

4)この作家についてはほとんど何も知らないが、愛と死を、織り交ぜて、とにかく輻輳的に、重層的に、波状攻撃してくる。そこがずるい。技を仕掛けてくる。それが上手い。自分のうまさを知っている。手練手管。私からすれば、オンナたらしのように見える。そこが、私から見ると、下品だ。

5)我が家では、小説は奥さんの方がメインだ。私も読まないわけではないが、時間が勿体無いので、ほとんど読まない。最期の結論まで付き合ってあげるサービス精神が、私には、ない。

6)この小説、結局、女主人公がエスはちを入手した経緯が、やや不明だ。冒頭にあったかもしれないが、読み落とした。というか、最初なんのお話なのか、マトを絞ることができなかった。

7)結局は恋愛話だ。小説のマーケットとしては、これは外せないのだろう。商売じゃん。

8)この小説は、私が家庭に持ち込み、すぐ挫折して、女房が関心を持ち、熟読して、完読したあと、図書館に帰っていった。そのあとしばらくして、再び私が借り返し、つまづきながら、後半はやや飛ばしながら、完読した。

9)近い将来、私が、近くのレンタカー会社から、3時間6kyでrsオープンを借り出して、近くの高速か山道を、どうしてもドライブしたい、とおもった時、女房殿を助手席におびき寄せる事態に至った時、役立つかもしれない。

10)あの人は、この小説を面白いと、いった。小説好きの彼女は、いつもこんな世界を出入りしているのだろうか。

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