「スピリット・オブ・ロードスター」池田 直渡 <6>騎牛帰家
「スピリット・オブ・ロードスター」 ~広島で生まれたライトウェイトスポーツ<6>
池田 直渡 (著) 2016/11/29 出版社 : プレジデント社 単行本 日本語 232ページ
★★★★★ 「スピリット・オブ・ロードスター 2021」目次
1)ロードスターの開発コンセプトが人馬一体で、疾走する馬上から地上の的を射抜く流鏑馬(やぶさめ)がそのイメージだとしたら、我がNHW20でハワイアンを聴きながら、ノンビリ走ろう、という姿勢は、むしろ、人牛一体というべきか。
2)そういえば、市民農園を耕している時に思いついたのが、人畑一体、じんばたいったい。こちらが急いでも花見は咲かず、こちらが疲労している時に草むしりを要求する。人と畑も、呼吸を合わせるのが難しい。適当に、楽しめる程度のレクリエーション農園が理想なのである。
3)さて、牛とくれば思い出すのは十牛図。人馬一体に対応しそうなのは、どのへんか? 得牛か、牧牛あたりとなるか。もう少し踏み込めば、騎牛帰家までたどり着くかもしれない。
4)そうくると、さぁ、今度は、ロードスターは忘牛存人に、もう一歩前に進むことはあるだろうか。ロードスターのことなんか忘れて、ドライバーだけが取り残される。少なくとも、マツダの開発陣は、おそらくそれは悲しいだろう。
5)しかし、ZENの旅においては、ここからが本番である。8番に至っては、ロードスターもクラッシュして消えてしまえば、ドライバーも疲労していなくなるのである。悲劇じゃなければ、官能的なエクスタシーの中に昇天してしまった、と表現しても良かろう。ここでロードスターもドライバーも、ともに忘れ去られる。人牛倶忘。
6)ここまでくると、勿論、NHW20もなければハワイアンもない。いよいよ龐居士の登場か。返本還源。全てひっくり返って、ゼロになってしまう。リニューアルされ、リセットされてしまうのである。それこそ全てがオシャカになる。10番入鄽垂手(にってんすいしゅ)。あたりまえのおっさんが、あたりまえの町で、あたりまえに暮らすのである。 合掌
7) 人生の最後の一台車椅子 把不住
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