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2021/05/16

述懐

1)ある人物が、SNSで自らのライフストーリーを披歴していた。偶然私の目に入ったのだが、彼の類するストーリーを目にするのは、初めてではない。関心がないわけじゃない。聞くたびに、すこしづつストーリーが違っていて、しかも、その時の最新の情報が混じっている。前回と今回はどう違うのか、そこを読み分けるのも興味深い。

2)意見があるのであれば、SNS上に反応すればいいのだが、どうもそれができない。ひとつは、そもそも彼は長文で反応してくるだろう。そして私も長文の交換へと引きずり込まれる。なにか面倒なことが起きそうだ。それを、誰が読むかしらない大衆の面前でやるだけの体力がない。

3)だが、どうも納得がいかないこともある。ここにすこし箇条書き的にメモだけ残しておく。実は、かなりの問題を内包している気がするからだ。

4)まず、大衆の面前に、長文を発表するなら、もすこし校正して、誤字脱字、文脈の乱れを訂正してからにすれば、といいたい。ちいさなスマホで長文を打っているのかもしれないが、それでもやっぱりそれは必要だろう。これは、私の問題でもあり、自分を棚に上げて、他者を指摘すればいいことではないが(失笑)

5)次に、私の時代体験と、彼の時代体験は、共有できる部分も多いが、違いも多くある。家庭環境。年代。彼は、学年で私の5つ上だ。生まれ育った地域も、私は東北の農村であり、彼は中部地方の山地(?)らしく、おなじ同一のフォーマットを使って、その違いを明確にするようなことはできない。

6)されど、青年期において、同じような思潮に共鳴し、また同一の指導者において、精神的活動をしたとするならば、時と場合によっては、私たちは、かなり近い位置に接近していたことになる。また、私はそのことがあるからこそ、この文章を述懐している。

7)かれは暴力革命を肯定する思潮にふれ、単独テロリストとして7つの事件を起こし、逃亡生活に入った。その途中に、精神活動の潮流に触れ、その流れの中で、自らを振り返り、これまでの自らの活動を反省、否定する過程に入った。

8)同時代的に言えば、年齢的に私は若かったとはいえ、この暴力革命を肯定する潮流に私も触れてはいたが、その魅力度は理解しながらも、その矛盾には拒否感を持たざるを得なかった。なにかの実行を起こす前に、私はその潮流に見切りをつけ、精神的彷徨へとさまよいだした。

9)私もまた、同じ精神的指導者へと出会っていくのだが、それは、その存在を探求した、というよりは、私はむしろ、なにか大きな力で拉致されていったようなイメージがある。ある思想とか、方法とか、そういうものの合致感ではない。なにか存在そのものが、私にはフィットしたのだ。だから、それ以降、多少の逡巡はあれ、私にとっては唯一の指導者であるし、また、その影響をよしとする。

10)反する彼は、彼自身の文章を引用するしかないのだが、その未完の文章をここに転写したとして、おそらく、正確には表現できないし、こちらが理解したことにはならないのだろう。それでもダイジェストしておくと、彼は一時その存在を精神的指導者として受け入れておきながら、牢獄のなかで思索を繰り返し、ついには、その指導者から離脱する道を見出す。

11)それはそれで構わない。そういう道筋があっていい。そういう人間がいていい。それでいいのだが、それを、あえてかつての指導者についているメンバーで構成されるグループのSNSに書き込むべき内容なのであろうか。自らの間違いを、他者に投射して、君たちも間違っているかもしれないので、点検してみよ、というのは、妥当性があるようでもあり、まったくの勘違いでもある、と言える。

12)今回、私がここで言いたかったことのあらすじは、これで終わりだ。このことを彼に直接ぶつけたかったが、藪蛇になりそうなので、ここで述懐(ぼやき)しておくだけにしておく。

13) ただ、彼が指摘している、指導者につくということについての陥穽に気づき、自らを内省し、またそのかつての仲間を含むグループに対して、同内容を発言する。そのことを肯定もできるが、すくなくとも私は、そのグループのかなり末端の一員だが(発言は一度もなし)、私にとっては当てはまっていない。それは、すでに克服できている。

14)そしてまた、ひょっとすると彼の指摘が 当てはまるプロセスにいる人もいる可能性がある。それはそれで、その人々が自らの精神的プロセスで解決するだろうし、解決してほしい。

15)こまかいことはもっともっといろいろある。だが、どうも私には、今、それだけエネルギーを傾ける余裕がないし、また、彼は注目を集めたがるという悪癖があるようにさえ、思うのである。

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