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2021/05/23

京都人の密かな愉しみ <16>

<15>からつづく

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「京都人の密かな愉しみ」 <16>
NHK「京都人の密かな愉しみ」制作班+源孝志 (監修) 2018/03 宝島社 単行本: 186ページ
★★★★★

1)今回、思い立って、またこの5枚組DVDを一枚一枚観た。今回はあまりむさぼらず、一日一枚。合わせて10時間。相変わらず魅惑的なシリーズだが、ひとつ残念だったとするなら、画質がいまいちだったこと。これは、我が家の再生環境が悪いのか、もともとDVDとはこういうものなのか? いずれにせよ、そのことが最後まで気になった。

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「京都人の密かな愉しみ」

2)ストーリーはすでに十分知っているにもかかかわらず、結局、何度も何度も引き込まれていく。最初はちょっと苦手かな、と思っていた京料理教室の部分も、今となっては、大事な風景の一つとなっていて、欠かすことのできないパーツとなりつつある。

3)今回この5枚のDVDのうち、単独でメモしていなかったのは4枚目の「月夜の告白」一枚だったことに気がついた。図書館でもこの4枚目が一番人気があって、私の番まで回ってくるまで、時間がかかっていたのかもしれない。今回見直してみて、なるほど、どれもどれも貴重な一枚だが、4枚目がベストかな、と思わないでもない。

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「京都人の密かな愉しみ」 夏

4)5枚目「桜散る」はもう定番化していて、私の中では、目をつぶっていてもあるける我が家のような状態だが、4枚目はまだそうはなっていない。そういう意味においては、どれもこれも恋しい、いとしい一枚一枚である。

5)最近では、この「京都人」にせまる勢いなのが「蝉しぐれ」だが、こちらもいずれ、ゆっくり時間を取って、何枚かのDVDを連続視聴することになるに違いない。京都の文化に対抗する、東北の下級武士の文化。なるほど、構図としてはなかなかにおもしろい。


6)だけど、なにか、超えられない、超えたいけど、ふっきれない、なにかを感じる。私の本音は、私はこの「京都人」をそろそろ卒業したいのである。飽きてしまって、もう見たくない、と思いたいのである。かつて「植物男子ベランダー」も面白くて何回も何回もリピートしていたものだが、再放送もなく、DVDもなく、結局は卒業したも同然のような状態になってしまった。

7)この「京都人」も「蝉しぐれ」も、「ベランダー」のように卒業したい。身のまわりになければ、その魅惑のフィールドから身を遠ざけることができるのか。黙って、静かに、これらの作品群から立ち去っていくべきなのか。

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「京都人の密かな愉しみ 月夜の告白」 

8)けっきょく、これらの愛すべきアートの世界への愛着を断ち切るには、なにか、もっと冷徹な、鋭利な覚醒が必要のようである。それは、おそらく、この段階においては、「OSHO talks ZEN」へと、突入していかなくてはならないのだ。いや、逆である「ZEN」にいこうとする私を、どこまでも、いつまでも引き留めようとする、それはなにか。

9)燃え尽きない、何か。やり終えていないなにか。


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「京都人の密かな愉しみ 桜散る」

10)役者もいいなぁ。ひとりひとり、どの役者がどうか、という問題ではない。どの役者も素晴らしい。ひとりひとりの訳者を追っかけしようとは思わない。むしろ、この役者たちは、この作品の中に固定されていて、このまま凍り付いて完結してほしいとさえ思う。

11)今回は、このシリーズを観て、最後に本一冊で締めたかったが、現在、書籍整理中につき、出てこなかった。まとめてこの本一冊、と決めつけておいたのだが、それはどうやら、次へまた繰り延べになってしまったようだ。

12)なにをして、私をこの作品に押しとどめているのか。いまだにわからない。そして、いずれは、ここを立ち去りたいと、今日いまのところは、思っている。それも強く思っているのだ。謎解きに、もうすこし時間がかかりそうだ。


   蝉しぐれ君わすれじの白蓮院   把不住

 

つづく

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