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2021/04/20

「帰郷」  藤沢周平 原作 杉田成道 監督 <2>

<1>からつづく


帰郷 
藤沢周平(原作) 杉田成道 (監督)  2020年作品 仲代達矢 (出演), 常盤貴子 (出演), 形式: DVD 言語 : 日本語 製品サイズ : 30 x 10 x 20 cm; 80 g EAN : 4907953283978 メディア形式 : 色, ドルビー 時間 : 1 時間 59 分
★★★★☆

1)2回目を見た。今度はすこし大きな画面で見たが、ちょっと発色が悪かった。これは機材の性能によるものだが、それでも、違った環境で二回みたのはよかったと思う。今回はそれなりに、この作品に「慣れた」。

2)そもそも人はなぜに映画なんぞを見るのか。小説なら小説でいいではないか。ノンフィクションが好きならノンフィクション専門で追っかければいいではないか。でも、人は小説を読み、映画を見る。しかも何回も読み、何回も見る。

3)なんでかな。2回目を見ながらそう思っていた。一回目と見る側として、ちょっと違っていたのは、演じられる世界から、さらにイメージの広がりの補足を二回目は、もうちょっと大きくなっていた、ということだ。車でで言えば、最初はショールームでみただけで、全部が分かるわけではないだろう。試乗して初めてわかることも多くある。

4)ましてや、自分のものとして、自分の世界に車を付け加え、愛車とまでいう段階になれば、同じ車でも、かなり違った意味付けになってくるだろう。友人だとて、恋人だとで、きっとそのような段階がある。映画で見る世界も、きっとそのような積み重ねの結果、ということが大きく作用してくるに違いない。

5)今回は、ちょっと仲代達矢のライフストーリーをウィキペディアで読んだことが大きく作用しているようだ。彼については、ほとんど何もしらないかったが、その面相からくるイメージと無名塾とやらの演劇集団を主催していること、そして、そういえば奥さんを早く亡くしたことぐらいを知っている程度だった。

6)しかし、その出生や幼少期、青年期や、演劇との出会いや、演劇に賭ける人生の一端を知ったことが、この映画をみるこちらの姿勢が大きく変わったことが影響しているようだ。どうしてそこまで、人生を賭けるのか? つまり、人はなぜに生きるのか、というところまでつながった。

7)そういう意味において、単なる映画鑑賞ではあるが、もう一段、なにか別次元への足かがりをみつけたかもしれない。時あたかも、テレビでは「バック・トウ・ザ・フイユチャー」が始まった。こちらもまた、30年前の世界への「帰郷」だった。時間を、人生をどうとらえるか、ということは、大きな可能性を秘めている。

8)「帰郷」は、老境を扱っている作品だ。そして南無阿弥陀仏。それから、ついに人は死して御山に帰る。そのストーリーに、見るものは、どのような付加価値、付加ストーリーを付け加えることができるのか。作品として外材物を評価するだけでなく、その映画に触発された何かが、自らの中に、なにごとかの波及を与えているのかどうか。せめて、何度か見るのなら、その変化に気づいているべきであろう。

<3>につづく

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