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2021/04/22

「帰郷」  藤沢周平 原作 杉田成道 監督 <3>

<2>からつづく

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帰郷 
杉田成道 (監督)  藤沢周平(原作)2020年作品 仲代達矢 (出演), 常盤貴子 (出演), 形式: DVD 言語 : 日本語 製品サイズ : 30 x 10 x 20 cm; 80 g EAN : 4907953283978 メディア形式 : 色, ドルビー 時間 : 1 時間 59 分
★★★★☆

1)訃報が続いている。ひとりは、小中学校を通じて同学年だった女性。同窓会の幹部だったので、一貫して人生の消息をそれなりに把握してきた仲間である。突然死で、このコロナ禍で、名目は家族葬で、一般の弔問客(私も含む)は、事前の焼香のみ、という条件だった。しかし、町の旧家の長でもと公務員OBとなれば、密葬とはいかず、たくさんの弔問客がいた。

2)同窓会の仲間内も駆け付けたが、それこそ50年ぶりに再会という人物も何人かいた。いや~、実にこれが分からなかった。お互いマスクをかけていたからなおのことなのだが、マスクを取ってくれても分からなかった。私は、ちょっと前歯を治療中で、お恥ずかしい顔なので、マスクを外さなかったが、彼女は私の目だけでは思い出してくれなかった。

3)名前を言って、初めて思い出してくれたが、かといって、もうすでに過ぎ去った50年という時間は縮めようがなかった。それなりの近況を交換し、そそくさと儀式の中で別れた。おそらくこれから人生の中で、近くに住んでいるにも関わらず、もう再開することもなかろう。私たちの寿命だって、お互いそれほど残されているわけではない。

4)そうそう、私たちの同窓生では、いろいろな仲間がいるが、某金融機関の頭取をしている人物がいる。彼とは、中学時代にお互いの家を行き来したり、同じ運動部でのレギュラー仲間だったが、成人してから再会したことはなかった。彼も隣町に住んでいる限り、どこかで再開してもよかったようなものだが、その機会はなかった。

5)ところがひょんなことで、彼は企業のトップになったものだから、あちこちのメディアに顔をだすようになって、この数年、顔を名前が一致した。名前は忘れるわけがないのだが、へ~、彼もまた50年も経過すれば、こんな顔になるのか、と思った。いくつかのメディアの顔写真などを総合して、私の中では、彼の立体的人物像が構成された。

6)そんな折、とあるコンサートホールで、ばったり彼と出会った。私はすぐに分かった。なにせ最近の情報を構成した立体的像があったから、気安く声をかけてしまった。ところが彼のほうからは、私がだれかわからなかった。幸い一緒だった夫人が私を覚えていてくれて(PTA役員としてお互い面識があった)、彼も納得したようだ。毎年年賀状だけの交換だけの交流だったが、縁は切れてはいないものの、お互い、年月の彫刻は、立派に、よくも悪くも刻まれているものだな。

7)それと、最近、OSHOサニヤシンで、翻訳者であり、設計家でもあるマ・アナンド・ナルタン(「インナー・ラビリンス」著者)が亡くなった、という訃報が流れた。詳細は不明だが、彼女との個人的な縁も40年ぶりのものだった。当時の記憶もまだらになっていて、ああ、そんなことがあったなぁ、という記憶だけになってしまっている。彼女には一句捧げた。

 草生えてあなたは瞑(ねむ)る浄土かな  把不住

8)それと今晩もSNSで、他の男性サニヤシン(ミトラ)の訃報が流れていた。私はあったことがなかったので、画像があっても記憶はないが、それでもやっぱりネットワークのひとつひとつのポイントが消えていくことは、私の虫歯が一本づつぬけていくのと同じような心境に似て(ちがうか)、寂しい。そして、それを乗り越えて、祝福をもしてみたい。

9)ところで、この映画、趣向を変えて、今夜は、大きな画面につないで3度目の視聴をこころみたが、達しなかった。いくつかの原因があったのだが、いくつかの機材が壊れていたのだ。先日の2月13日の震度6強の福島沖地震の影響はすさまじかった。我が家の家電がかなり傷んだ。きちんとチェックしていないのだが、どうも、思っている以上に被害は甚大である。

10)ということで、今回はこの映画を深追いすることはやめた。縁があるなら、また再視聴するチャンスも訪れることであろう。私は、古い機材等はなるべく大事にするほうだが(なんせ廃物アートを趣味にしている)、モノにも命というものがある。それぞれに寿命があるのだから、あまりに酷使して、使い回すのもよくないかもしれないな、と思う。

11)そこそこ古くなったら、あまりに執着せずに、そこそこにモノ離れしたほうがいいように思う。いや、最近になってそう思うようになった。そうとなれば、大事にしてきた本とか、機材とか、モチーフなども、ひとつひとつ整理していく必要があるのだろうな、と思った。

12)もちろん、肉体としての命もだ。執着しまくるのも善し悪しだな。吾唯足知、吾れ唯だ足るを知る、だな。生者必滅、会者定離、厭離穢土、欣求浄土・・・・・  南無阿弥陀仏

いつか、つづく、だろう・・・・。

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