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2021/02/04

「茶の湯の銘 禅のことば」淡交社

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「茶の湯の銘 禅のことば」
淡交社編集局 (編集) 2020/11 淡交社 新書 239ページ
No.4458★★★★★

1)「決定版・よくわかる茶席の禅語」 有馬頼底と同傾向の一冊と思えるが、こちらは新書でもあるし、お手軽な感じである。出典や選ばれた単語も決して同一ではないが、こちらの本の特徴は、巻末に漢字検索があることだろう。漢字一字だけで、検索できる。

2)ちなみに「把不住」を一字づつ検索してみる。すると「把」は一句だけ。「不」は37句。「住」は3句。

3)「把」
◎空手把鋤頭 歩行騎水牛(空手にしえ鋤頭を把く、歩行にして水牛に騎る)
 鋤を手に握りながら、何も持たず、水牛の背に騎っていながら自分の足であるいているようだ、ということで、鋤と一体、牛の背と一体になっている。無念無心の三昧の境地を表現する。p72

4)おお、なかなかいい感じ。把という文字が、無念無心の三昧とつながってくるのか。

5)「不」
◎これは接頭文字なので、今回は引用しない。そしてあまりに多すぎるので、パス。

6)「住」は3句。
◎安住不動如須弥山(安住不動になること須弥山の如し)
 心を修じて微動だにせず、あたかも宇宙の中心に聳える須弥山のようだ、との意。 p117

7)心が微動だにせず、とは偉そうだし、須弥山もちょっと立派すぎだな。

8)◎而生其心
 応無所住而生其心(応に住するところ無くして而も其の心を生ずべし)
 存在や現象など、知覚や認識の対象にとらわれてはならないということ。心を一つの所に止めず、執着を離れてあるがままに自由自在な心でいることを説く。p127

9)これはなかなかいいね。自由自在な心でいること。うん。

10)◎終帰大海作波濤(終に大海に帰して波濤と作らん)
谷川の水は留まることなく、ついには大海に流れて波濤となる、ということで、真の禅者は悟りの世界に安住することなく、世間の大海原に分け入って衆生済度に尽くすことを表す。p167

11)おお、これもいいです。まさOceaningそのものではないですか。「把不住」、なかなかネーミングかも。

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