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2020/11/10

「『オウム真理教』追跡2200日 」 江川 紹子

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「『オウム真理教』追跡2200日 」
江川 紹子 (著)  1995/7 文藝春秋 ペーパーバック : 526ページ 
No.4431 ★☆☆☆☆

1)いまどき、この手のこのレベルの本を追跡しなければならない、というのはちょっと悲しい。そもそも当時でさえ、そしてそれから10年経過した時点での再検討のさいでさえ、あえてこの著者のこのレベルの図書は当ブログでは参照することがなかった。今回はやむを得ない理由で、身に降る火の粉ははらわにゃならぬ、と、ちょっと重い腰をあげようかな、というところである。

2)例のWikipediaにおける「バグワン・シュリ・ラジニーシ」の項は、はっきり言って、滅茶滅茶である。敢えて私が目を通す必要もなければ、放っておいて、特段に私個人にはほとんど影響はないのであるが、こちらも乗りかかった舟だ。いつかは終了する、短期的なプロジェクトとしてとらえて、キチンと対応しておく必要があるだろう。

3)今日の一針、明日の十針、というらしい。ちょっとしたほころびだが、大丈夫だぁ、と放っておけば、明日はびりっと破れて、大きな修理が必要になるかもしれない。オランダに限らず、防波堤のようなものは、ちょっとした穴をキチンと修繕しておかないと、そこから水がもれだし、ひいては大決壊につながることもあるらしい。くわばら、くわばら。

4)今回のきっかけは、例のページで、脇坂希なる人物が突然引用され、トンデモない証言をしていて、一部の編集者はなんの目論見なのか、そこに我田引水の引用をしようとしている。この名前の人物の著書というものはいまのところ発見できていない。ひょっとすると誤字かな、と思ったが、
脇坂希なる人物のWikipediaのページはあるが、どうも同一人物とはいいがたい。

5)いろいろ逡巡した結果、現在の当ブログの類推は、この脇坂希なる人物は、この江川女史の当時のドサクサ本の中に、おそらくインタビューを受ける形で、何ページか登場するのだろう。その文面を2020年のOshoのページに貼り付けようと試みている一部の編集者がいるようなのだ。まぁ、それが妥当性のあるものなら、それもよし。

6)だがしかし、どうも引用のしかたがおかしい。そもそも、どこかの本の一部から抜粋するにしても、その本の成り立ちをキチンと明記してこその立証可能性なのではないだろうか。ところが、すくなくともあのページでは一切説明されていない。おそらく、例えば、この女性の名前を冠した資料なら、その存在は浮足立って、ここで検証するための資料としては、ほとんど独自資料どころか、それ以下の、単に印象付けのこざかしい邪念にすら見えてくるにちがいない。

7)幸い、近場の公立図書館にはこの本が入っており、まずは個人的に資料を点検する必要を感じる。まずはそこから始める。そして、その次、脇坂希なる人物のWikipediaのページとはどうなっているのだろうか、こちらは映像作家ということになっているが、この二つの名前をダイレクトにつないでいるものはない。

8)Wikipediaにおいては、特に存命人物においては、本人が希望しない個人的な情報は採用しないようになっているが、それはそれとして、仮にも自分は闇の中に身を隠し、他人に対しては、むやみやたらに投石を繰り返すようなことはあってはならない。それでは中立性も、検証性もなにもない。それでは片手落ちである。キチンとこちらは対応してあげる必要があるのであろう。

9)というわけで、Aなる人物はBなる人物と、生命体としては同じ人物であり、そのような行動をとっている存在が、少なくともAの時点ではこのような発言をしていることが、第三者のインタビューによってのこされている。されど、現在のその存在においては、すでにAなる時点はすでに遠く過去のことであり、現在はBなる存在として、全うな人生を送っているのだとすれば、それはそれで、看過できないことではない。時には喜ばしいことである。

10)されど、仮にもWikipediaの中立的で検証可能性があり独自研究をさけようという編集者としては、ややあさましい引用の仕方である。そこんとこを、もうすこしこちらもキチンと「検証」していかないと、こちらの足場も悪くなる。別段にそのような発言があったことは否定できるものではあるまい。されど、その事を過大評価して、読者をミスリードすることがあってはなるまい。

つづく

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