「1990年代論」大澤 聡 (編集) 大田俊寛他
「1990年代論」
大澤 聡 (編集) 大田俊寛他 2017/08 河出書房新社 単行本: 336ページ
No.4435★★☆☆☆
大田俊寛追っかけの中で出会った本なので、本人のみ目を通し、他は割愛させていただきます。1974年生まれの大田氏はすでにわが世代の下の世代になるので、論点というか、争点はおそらく生みがたいと思われる。そして、この方が誠実に自分の人生を、自分の心情を吐露する場面では、私なんぞは、ただ拝聴するのみである。
人生には、少年期、青年期、中年期、老年期、というものがあるとするならば、おそらく誰もが順繰りにその体験をするのであり、私はこれから老年期というものに入っていくのであろうし、彼はこれから中年期というものに入っていくのであろう。
その時、彼は中年期として青年期を振り返り、私は私で老年期として中年期を振り返ろうとしている。その時代ギャップはあれ、ひとりひとりの人生のプロセスを真摯に見返る姿勢には、なんの違いもない。
私はこの人から批判されるべきなのであろうか。私はこの人を論敵として選ばなければならないのだろうか。いや、それは難しい。論点はほとんどない。彼は彼の人生を生きるのであろうし、私は私の人生を生きるのである。
この時、互いが踵を違えて、争うことなど一つもない。不思議な縁である。
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