「京都人の密かな愉しみ」源孝志 他 <10>
「京都人の密かな愉しみ」 <10>
NHK「京都人の密かな愉しみ」制作班+源孝志 (監修) 2018/03 宝島社 単行本: 186ページ
★★★★★
このドラマの魅力を拾い始めれば、おそらくキリがないことになろう。
1)三八子や大女将(銀粉蝶)の召している着物についての蘊蓄
2)京料理シリーズのひとつひとつの追っかけ
3)登場する神社仏閣の、それぞれの確認
4)四季折々の行事。24節季、月の満ち欠けによる行事
5)登場する役者陣のそれぞれ。
6)京ことばについて
7)ロケ地巡礼
などなど、思いつくが、今回はそれほどまでに深追いすることはやめておく。次なるテーマがいろいろ目白押しにつっかえているからだ。少なくとも、当たり前のことではあるが、このドラマは恋のドラマである、ということがわかれば、まずはそれでいい。
文化人類学者エドワード・ヒースローに言わせれば、私は「日本人」ということになるだろうし、言語学者エミリー・コッツフィールドに言わせれば、私は「京都が嫌いな人間」ということになるだろう。私は東北人であるし、古くは、あべ氏を名乗る「まつわらぬ人々」の末裔であり、縄文文化をこそ継承したい、と感じる人間なのである。渡来人がもたらしたとされる京都文化なんぞに、負けてはおれぬ(爆笑)
敵を知り、己を知れば、百戦あやしからず。孫子の兵法ですね。で、まぁ、敵地としての京都散策にでたわけであるが、なるほど、京都は魅力満載でなかなか手ごわいが、いや、待て待て、あちこちに弱点もいろいろあるぞ。京都を攻めるなら、あれこれ手はある、なんて、ちょっと下心がないわけじゃぁない。
しかしまぁ、ここまでのところ、ヒースローこと団時朗、藤沢三八子こと常盤貴子、大女将こと銀粉蝶、エミリー・コッツフィールドことシャーレット・ケイト・フォックスたちが醸し出すドラマ(大嘘)にすっかりだまされました、という話である。
この辺で、逆にDVDから離れて、本一冊に帰還し、もうすこし収拾を図って、とりあえず、この本を終わりにして、しまいたい(笑)
<11>につづく
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