「日本を襲ったスペイン・インフルエンザ」人類とウイルスの第一次世界戦争 速水 融<1>
「日本を襲ったスペイン・インフルエンザ」人類とウイルスの第一次世界戦争<1>
速水 融 (著)</2006/02 出版社: 藤原書店 単行本: 474ページ
★★★★☆
この本もまた希少な存在だけに、かなり高価な本だ。時が時ならば、非常時になる前に、ゆっくりと時間をかけて読みこなしておくべき本である。慌ててこのような本に手をかけても、日々マスメディアやSNSで流れる情報のほうが圧倒的にリアリティがあって、ついついそちらに意識が流れてしまう。
されど、人類はこれまでも、幾度となく、今回のパンデミックなる現象と付き合ってきたのだ。人類滅亡とはならないだろう。私が最後の人類の一人になる、ということもないだろう。だがしかし、今回、このパンデミック騒ぎの中で、ひとり命をおとしてしまう、ということはありうる。
ひとり命を落とすばかりではなく、周囲の愛すべき人々に感染させ、私の道連れにしてしまう可能性さえあるのだ。ここは注意しなければならない。決して克服できない事象ではない。準備し、学習し、感染しないように、感染しても他に移さないように、家族が感染しても、うろたえず、最後まで看護できるように。そして、生き延びなければならない。
そのためには、しっかりとした覚悟が必要だ。
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