「流行性感冒」「スペイン風邪」大流行の記録 内務省衛生局<1>
「流行性感冒」「スペイン風邪」大流行の記録 <1>
内務省衛生局 (編集) 2008/11 平凡社 東洋文庫 ペーパーバック 458ページ
★★★★☆
この本も手元に来てから一か月ほど経過してしまったが、まだ手付かずのまま返却となる。それもこれも仕方ないことだと諦める。例えばホリエモンの経済事件などの時は、その専門家と称する人々が突然現れて、ホワイトナイトだの、ポイズンピルだのデリバティブだのと、訳のわからない単語を並べられて、みんな一生懸命勉強したものだった。
原発メルトダウンの時も、あれやこれやとなれない放射能用語を右往左往しながら、勉強したが、今となっては、またまたちんぷんかんぷんという状態に戻ってしまっているのではないか。
今回の感染症のパンデミックにしても、いきなり緊急事態に突入しても、一般の市民は慣れない用語に振り回されるだけで、なんだかトリックに引っかかっているような気さえしてしまう。
それにしても、今回のパンデミック・パニックは大変なことだ。地球大であり、この戦いは、人類VS人類ではなく、人類VS未知との遭遇という、大変な戦いなのである。ある意味、人類が一体にならなければ、決して勝つことのできない、シビアな戦いだ。
だがしかし、個人的には、近くに子供たちはいるし、妊婦さんもいるし、マイホームを建設中の身内もいる。勝たなければならない戦いなのだ。そのためには、まずは自分が負けてはならないのだ。
これからニワカ勉強しても、なかなか追いつくものではない。専門家たちが、しっかりリーダーシップをとってくれることを期待して、それに従っていくしかないのだと思う。
それにしても、政治か、特に日本の政治の専門家たちであるべき政治家たちの体たらくには、ほんと呆れてしまうのである。こんなリーダー達に盲目的に追従していってはいられない。なんとかしなければ、という危機感が、このような、まったく専門外の本にまで手を伸ばしてしまう理由である。
人類は、これまで幾度となく、似たような危機に直面してきたのだ。今回も乗り切ることはできるであろう。乗り切っていかなければならない。覚悟を決めなければならない。
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