「臨床心理士になるために」日本臨床心理士資格認定協会
「臨床心理士になるために」
日本臨床心理士資格認定協会 監修 1988/06 出版社: 誠信書房; 単行本: 143ページ
No.4370★★★☆☆
またまたこの本も天井階から30年ぶりに落下してきた本。この本は毎年のように改訂されているようであるが、私の手元にあるのは初版本である。私もまたこの当時、この資格を視野に入れ、勉強を始めた。学習期間に4年在籍したが、結局断念した。理由は? 第一は私の怠惰な性格である。第二においては、どうも、この資格は、難しくて、その割に苦労して取っても喰えそうにないな、という直観からである。このあとの私は、食えそうな視覚へと鞍替えした。
いまでこそ、臨床心理士という名称は一般的なものになり、広く認知されているが、さて、それはどれほど尊重されているだろうか。せいぜいスクールカウンセラーとしての非常勤状態の認識をされているだけで、本当に必要不可欠なものとは認知されていないようだ。
ましてや、自ら国家資格になる前に、新しい国家資格として公認心理師が登場するに至っては、なんだか、踏んだり蹴ったりで、かわいそうだな、とさえ思ってしまう。ははは。勝手な想像だが。
あえていうなら、時代は公認心理師に流れている。上級資格として臨床心理士を位置づけようとする動きもあるようだが、そうはならないだろう。レベルは、そとからはよくわからない。ただハードルが高いのは臨床心理士のほうだ。ここまで社会的な認知を迫ってきた臨床心理士業界の人々の努力には感謝するが、まだまだだ。
今後どうなっていくのか、予断をゆるさないが、基本、資格などで、全体が量れるわけではない。中身があれば、外見など二の次、三の次だ。必要なら、その資格に挑戦するしかない。近所を散策するなら原付バイク免許で十分だろうし、ダンプを動かすには大型免許が必要だろう。誰もがダンプを動かすわけではないし、原付免許さえ必要ない人だっている。それは必要に応じて対応するしかない。
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