「電話による援助活動」―いのちの電話の理論と実際
「電話による援助活動」―いのちの電話の理論と実際
日本いのちの電話連盟 1986/09 出版社: 学事出版 単行本: 243ページ
No.4368★★★★☆
こちらもまたまた30年ぶりに天井階から落ちてきた本。いのちの電話に関わっていることを公言することは、研修の時からきつく厳禁されているので、ここでもまた、多言することは避けておこうと思う。ただきちんと研修を受けて、なお電話を取っていたことは事実であるし、すでに30年も前のことなので、いくらかはほのめかしても悪くあるまい。
当時の研修生の年齢制限は、たしか59才だったと思う。その理由は、一年間の研修のあと60才が受容性を維持するための限界であろう、という推測のもとであった。つまり自らの規範を押し付けるようになるので、老人はお断り、ということなのだ。思えば、現在でいえば、90才にならんとする人々がそういう対応を受けていたのである。
さて、すでに前期高齢者となった我らの世代が、このような対応を受けた場合、納得がいかないかもしれない。現在はどうなっているのか知らないが、私たちの世代は、だいぶ柔軟な考えを持っているのではないか、と推測する。
研修生たちは、至って真面目な人々であったが、圧倒的に女性が多く、男性は、私の他に1,2名、チラチラと見える程度であった。このグループの指導者的教授が主宰するカウンセリング研究所にもだいぶ参加した。上級コースやソーシャルワークコースなど、電話相談以上に、多くの体験をさせていただいた。
ただ、このボランティアグルーープは、実に大変な相談を受けることも多く、電話の受け手たちは、長期にわたって参加することは、大変だったのではないか、と推測する。
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