「心理学入門」 沢 英久
「心理学入門」
沢 英久 (編集) 1969/04 出版社: 協同出版 ハードカバー箱入り182ページ
No.4374★★☆☆☆
こちらも30年ぶりの天井階からの落下組と言いたいが、実際はすでに40年以上が経過している。ひょんなことで農業を学ぶことになり、その大学校のテキストとして供された一冊である。
当時の書き込みから見る限り、たしかに大学校の教科書ではあったが、この教科を学習した記憶がない。赤ペンや傍線のチェックが入っている限り、どうやら一度は目を通したようだが、しかとした記憶はない。
だがしかし、内容はコンパクトながらしっかりしている。放送大学の現在の心理学概論の教科書であったとしても、特段に古くは感じない。むしろ、そのような放送大学で学ぶこと自体、本当に必要なのかどうか、を考えさせてくれる一冊である。
心理学史を紐解くと、ある段階で、内観が捨てられ、そしてまた外的エビデンスのない意識の世界は科学の対象にならない、と切り捨てられた時代があり、言ってみれば、私はどうやら、その切り捨てられたほうに関心があるようなのだ。
切り捨てられたほうを宗教とまでは呼ばないまでも、どちらからといえば、哲学や文学という分野が担当しているようで、丁寧に毒を抜かれたフグを食べさせられているような、どこか間の抜けた感じがするのである。
その間の抜けたような、いわゆる心理学と呼ばれるものに、はてさて、私は晩年の貴重な時間と経費を浪費するのであろうか。いよいよ疑問となってきた。
この論理、テストの前の日のテレビ番組は面白い、というマーフィーの法則にやや近いかもしれない。いよいよ可能になってくると、それを否定する論理を探してくる。いよいよ、わが心理も複雑なものである(笑い)。
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