「法華経入門」―七つの比喩に凝集した人間性の真実 松原 泰道
「法華経入門」―七つの比喩に凝集した人間性の真実
松原 泰道 (著) 1983/01 祥伝社 (ノン・ブック) 新書 248ページ
No.4361 ★★★★★
この本、今回読み始めてから数か月が経過してしまった。片づけ方をしていて、ふと見つけたこの本が懐かしく、パラパラめくった時は、あっという間に読み終わるはずだった。ところが、後半になってきて、なかなか進まなくなった。一ページ、一ページの含蓄が深くなり、この本は決して読み捨てるべきゾッキ本ではないことが分かった。
著者の本は、70年代初めにでた「般若心経」を皮切りとして、長くベストセラーを続けたシリーズ本であった。高校生時代からそれとなく目を通していて、おそらく当時発行されていた著書のほとんどに目を通し蔵書していた。実に恩あるシリーズである。
その中にあってもこの「法華経入門」は後期に属していて1983年発行だ。しかも手元にあるのは平成3年の第14販である。一度は整理したものの、また読みたくなってもう一度購入したのだろう。
この本、今読んでも相当に面白い。テーマそのものの永遠性、そして著者の力の故であろうが、仏教の、しかも最奥である法華経の指導書ゆえ、ますます意義深い一冊と言えるのだろう。
今回、著者を検索して、実に多くの著書を残されていることを発見した。すでに何冊かは当ブログでも紹介したが、いずれ改めて追っかけをして、一覧リストを作ってみたいものだ、と思ったことだった。
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