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2019/12/16

「禅の知恵に学ぶ」山川 宗玄 <8>

<7>からつづく

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「禅の知恵に学ぶ」 NHKこころの時代~宗教・人生~ <8>
山川 宗玄  (NHKシリーズ) ムック C 2019/03 出版社: NHK出版 ムック: 160ページ 
★★★★★

1)この書に関係する当ブログの書き込みの人気は高い。それは、禅はもちろんだが、この山川宗玄老師の清廉なる人柄を慕う読者が多いことに所以するだろう。私もテレビ番組を見るまで、この方々には何も知らなかったが、見れば見るほど、どんどん魅了されてしまったことだった。

2)何も知らない最初は、今となっては厚顔無恥な破廉恥な意見を書いておいたが、いやいやどうしてどうして、心洗われるようなエネルギーがどんどん流れてきたのだった。現代の禅とは、まさにこのような形で生き残っていたのだろう、とさえ思った。

3)最近、放送大学の資料を入手する機会があり、オープンキャンパスにも参加した。現在では、入学(教育と心理コース)→学習(テレビ、ネット、対面、含む)→卒業(認定心理士)→大学院(臨床心理士)→公認心理師(最近できた国家資格)、などというコースが存在することも発見した。

4)4年間卒業まで70数万という学費は、年に直せば20万弱、月に直せば2万弱であるから、なんとか負担に耐えることができる範囲ではあるが、さて、4年間で124単位の取得は可能であるのか。10年間の猶予があるとはいうものの、その間にモチベーションを維持することはできるのか。問題は山積みだ。

5)何をいまさら心理学なのか。いまさら臨床心理などに対する関心を掻き立てることがふたたびできるものか。大体において、もっと直接的に禅に突入する道を模索すべきなのではないか。いろいろ逡巡する。前期高齢者とは言え、このままフェードアウトしていく我が人生には、もうひとつ納得がいかない。

6)そんなことを考えてウェブサーフィンしていたら、「禅・人間学科」という文字が飛び込んできた。おお、これはなんだ? 正眼短期大学とかいうところのホームページだった。おお、なんだなんだ、私はとっくの前にこのページをマークしていたのだった。よくよく読んでも見なかったが、なるほど、この大学の学長が、この山川宗玄老師であったのである。はぁ、そうだったのか。

7)この大学のHPを見ていて、実に関心深い教育機関であることが分かった。何事もすべてがスケルトンで書いてあるように思えた。収支決算書などをHPで公開している大学なんてあるのか。ましてや宗教関係とか、ちょっと裏表のある世界なんではないのか、という思いを吹っ飛ばしてくれるのである。

8)退職してから第二の人生として僧侶の道を選ぶ人もいるらしく、近隣の高齢の方も、実は近年この大学を卒業して僧侶になっているということまで分かった。おお、こういう道があるのか。誘惑に弱い私なんぞは、すぐその気になって、そのコースのシュミレーションをしてみた。

9)されど、実際は、かなり現実性の薄いコースであることが分かった。そもそもが2年も愛知の地で全寮制で出家の人生など送れるわけではない。学費だって、決して私にとっては安くはない。さらには、その激しい修行の日々など、できるわけではない。最近では、半跏趺坐どころか、膝が痛んで正座すらできない。こんな身じゃ、とてもとても、禅僧など気取ることなど、三日坊主にさえなることできない。

10)それと、手の届かないブドウは渋い、のセオリー通り、この大学は、禅は禅でも臨済宗である。最近の私はどうも曹洞禅がお好みで、臨済禅には少し距離を感じている。思えば、生来、道元のほうが身近で縁がありそうなのである。できれば、永平寺にでも行ってみたい、と思っている程度だが、だがしかし、出家だとか、修行だとか、などという世界は、1時間のテレビ番組を見て感動しているのが関の山である。

11)そしてまた、さらに思う。やはり私には、もっと身近なOSHOがある。仏教や禅やお寺じゃなければ、人間としての道が途絶えるわけではないはずである。みんなそれぞれに道がある。それぞれに意味がある。私には私のゾルバ・ザ・ブッダがあり、スバガットがあるではないか。いろいろよそ見しているよりも、まずは自分の足元を磨こうと思うのである。

12)しかしそれでもまた、ここまで来てもまだ解決しないことがある。では素晴楽堂における放送大学との関係はどうなるのか。まったく無縁なのか、無理なのか、不要なのか。迷いなのか。そんなことを考えるようになった。

<9>につづく

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