「僕にもできた!国会議員」 山本太郎他<4>
雨宮 処凛 山本 太郎 (著) 2019/04 筑摩書房 単行本: 189ページ
★★★★★
一度 表紙だけ眺めて、横に置いておいた。
二度目は、ざっくりあちこち眺めて、ザラッと感想を書いておいた。
三度目の今回は、とりあえず、休み休みだが、一通り目を通した。
このような読み方は、別段に、太郎のこの本に限らない。最近は、私はそんな本の読み方が多い。①で返却する本も、決して少なくない。②は大概がそうで、書き手には失礼かもしれないが、読むべき本も多いし、読まざるべき本も決して少なくない。このような私の最近の読書嗜好に、大変ご立腹で、クレームをつけてくる翻訳者もいる。
私が自分で選んだ本を、どう読むかなんて、自由にさせてほしい。義理があって読んでいるわけでもなく、強制されて読んでいるわけでもない。批評家でも評論家でもない。あんたには何の借りもないよ。読め読め、と言われると、ますます読みたくなくなる天邪鬼は今始まった事じゃないし。
さて、太郎のこの本。いずれ④⑤と続くに違いない。ひとつひとつ、あとからちょっと気になって、確認したくなるところがでてくるからだ。
この決してお手軽に読み捨てできるようなタレント本なんかの類ではない。いずれ総理大臣になるかもしれない、VIPなのである。距離があるという意味ではなく、自分の意思を代弁してくれるか、友人たちに紹介しても大丈夫か。そういう意味において、まだまだ取り扱い注意の存在なのである。
今のところ、大きな瑕疵は見つかっていない。世代とか、経歴とか、立ち位置などについては、当然チューニングが必要だ。彼が私でない限り、彼が私のままに、まったく修正が必要ない、なんてことはない。多少の言い換えや、見直しが必要だ。しかし、他の類似の存在に比較して、ずば抜けて親和性を感じることができるのは間違いない。
むしろ、その発信力、その行動力、そのポピュラー性、その感染力、その話題性、その可能性などに、おいて、一読者のこちら側のチェックなど、はるかに飛び越えていってしまう現実性がある。
一人の人間を理解するには、それなりの時間がかかる。急いてはコトをし損じる。
つづく
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