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2019/09/06

「小泉進次郎 日本の未来をつくる言葉」鈴木 款

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「小泉進次郎 日本の未来をつくる言葉」
鈴木 款 (著) 2018/07 出版社: 扶桑社 新書: 247ページ
No.4326★★★★★

 彼を知り己を知れば百選危うからず。一抱えしてきた政治本の中から、まずは一冊抜いてみる。またまた「言葉」だなんて言って、そのロジックや話しぶりのハウツー本かも、なんて、眉唾で目を通してみる。率直なところ、印象はかなり違った。

 東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授の中島岳志によれば、進次郎(敬称略)は自らの本をまだ一冊も出していないという。もちろん、インタビュー本や紹介記事などは山ほどある。そこから類推していく必要があるようだ。そしていくつかのことを考えた。

 中島岳志は、左派ポピュリズムの「闘技デモクラシー」としての山本太郎は、「熟議デモクラシー」の枝野幸男と組むべきだ、と言っている。本当だろうか。太郎は、政府というものの虚偽性を、安倍政権の前の政権で気づいている。つまり、「直ちに健康に影響のあるものではない」と連発した枝野そのものが、唾棄すべき対象となっているのではないか。

 草の根デモクラシーの太郎の政治的手法はトップダウンだ。僕にやらせてくれ、オレ以外に誰にできる。比するところの新次郎は、むしろボトムアップの熟議根回しデモクラシー政治家へと成長していくのではないか。言葉、言葉、と言われるが、基本に持っている柱となる政策は目立たない。むしろ、しっかり話を聞く、その姿勢が受けているのではないか。

 新次郎のやりかけたJA改革やこども保険など、ひとつひとつ追試していかなければならない。されど、そのプロセスを見る限り、決してトップダウンではない。またCSISや財界とのつながりなども喧伝されるが、紋切り型で彼のこの部分を判断してしまっていいのか。

 今回の、官邸における婚約発表には批判も多いし、まず的を得た行動とはいいがたい。されど、今回の内閣改造にもピックアップされずに、自説を通して安倍に距離を置くこと自体、新次郎のもっている基本的スタンスを表しているかもしれない。どう化けるのか、今は分からないのではないか。

 万が一、新次郎がMMT(周辺)を理解し、政策的に太郎と妥結点を見出すことができるとすれば、ひょっとすると、太郎&進次郎のタッグチームだって、まったくあり得ないことではないだろう。仮に太郎が政権を取ったからと言って、外交をおろそかにすることもできないし、自衛隊の観閲式にも出席しなくてはならないだろう。草の根デモクラシーだけでは、持たない。

 中途半端な枝野立憲や玉木国民などとのなれ合いを演じるよりも、むしろ、ばっさりとMMTを受け入れる進次郎が誕生したりするならば、それこそ、日本の未来はもっと明瞭に見えてくるのではないか。そんな淡い夢想をした。

追記ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

内閣改造で、進次郎は環境大臣に内定しているという。その他、中島岳志「自民党」などに目を通し始めている。CSISで洗脳されている進次郎、そんな甘くはないな。認識を新たにした。太郎、がんばれ!

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