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2019年9月

2019/09/25

目からウロコが落ちる 「奇跡の経済教室」【基礎知識編】 中野 剛志

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目からウロコが落ちる 「奇跡の経済教室」【基礎知識編】
中野 剛志 (著) 2019/04 出版社: ベストセラーズ  単行本: 332ページ
No.4342★★★★★

 同じ著者の「富国と強兵」はあまりにも大冊でめんどくさそうな本なので、読まずして戦意喪失。MMTを理解するのに、こんなに遠回りしなければならないのかと、ウンザリ。それでは、もっと簡単な本がでているよ、というので待っているのだが、なかなか私の番はやってこない。人気本なのだ。

 そこで近くの書店に出張。ふ~ん、こんな外れの書店にもちゃんとこの本が入っている。ありがたい。これで立ち読みができる。これ以上、簡単にMMTを説明してくれる本はないという。もちろん、MMTそのものを中心に書いてある本でもないし、必ずしも簡単でもない。

 私なんぞは、まず目次を見て、引っかかった頁をいくらかパラパラし、あとから全体を通して読むので、ほぼ1時間で目を通してしまった。でも・・・・・。あんまり頭には入らない。それにいままで、太郎や大西つねきの本や動画で大体のことが察し出来る範囲だった。

 私の精神安定的には、山本太郎や大西つねきを再読したり、継続して動画を見続けていたほうが、どうも府に落ちるようだ。だが、他にもこのようなバックボーンになるような理論や論説があることは大切なことだ。あまりに視野を狭くしてしまわないで、あちらでも、こちらでも、いろんな話があるのね、と、納得しておきたい。

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2019/09/24

「スペクテイター」〈44号〉 ヒッピーの教科書

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「スペクテイター」〈44号〉 ヒッピーの教科書
エディトリアル・デパートメント (著) 2019/07 単行本: 199ページ
No.4341★★★★★

 探していたのは別の本だったが、探してくれた男性店員さんがあまりに素敵だったので、待っている間にちょっと目に入ったこの本も追加で購入してしまった。いや、いずれ購入しただろうから、その時期が早まった、というだけかも。

 先日、「ウッドストック」のドキュメンタリー番組が放送されたりして、ヒッピーという単語があちこち複数聞くチャンスがあった。また、私のある時代のことを「ヒッピー」時代と表現した友人がいた。それはそうかな、と思いつつ、彼にそう言われると、ちょっと違うかも、と考え直したりした。

 ある時、若い営業マンに断りの挨拶をしなければならない時、「私は元・ヒッピーだからね」と言ったことがある。そしたら、その若い営業マンはきょとんとして、「ヒッピー、ってなんでしたっけ? 乞食?」と言いやがった。いずれ、商談は決裂した。

 ポンこと山田塊也に「アイ・アム・ヒッピー」という一冊があって、それなりの人気があったと見えて、出版社を変えて、新版が再販された。自称するのは構わないが、私は異和感を感じている。私こそヒッピーと代表格のような顔をされたりすると、それは違うだろう、と言わざるを得ない。

 はてさて、このようにヒッピーという単語に異常反応するところを見ると、私は私なりに、この単語にこだわっていきてきた感じがする。私はヒッピーではなかったけれど、私のある時代を表現するのには、ヒッピーみたいな生き方をしたことがあるよ、というところだろうか。

 この本をめくってみると、なかなか興味深い記事で満載だ。読み始めると、頁をめくる手が止まらない。それはそうだよね、ちょっと違うね、う~ん、そうだったか、と、いずれの頁に引っかかりを感じる。これはこれで面白い。ただ、はっきり言って、このプロセスの中でOSHOへと発展していかないところが一番の不満である。

 もちろん、この本の今号の特集は「ヒッピー」なのだから、OSHOまで行くのはちょっと行き過ぎではある。確かにそうなのだが、このステップがなければ、私はOSHOにたどり着かなかったわけだから、なんだか物足りない。何はともあれ、1975年のカウンターカルチャーの動きと、「存在の詩」の登場を見落としてはなるまい。

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2019/09/21

「富国と強兵」 地政経済学序説 中野 剛志

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「富国と強兵」 地政経済学序説
中野 剛志 (著) 2016/12 東洋経済新報社 単行本: 638ページ
No.4340★★★☆☆

 あ~、今日は疲れたなぁ。朝早かったし、畑仕事は二回したし、ロングドライブも二時間ほど。墓参りも二か所。待ち合わせ時間も30分ほど。それに反して昼寝はわずか10分。そういえば、お寺さんで坐禅もしたのだった。あ、ナタラジ瞑想も踊ったしな。いやはや、疲れた疲れた。

 はぁ、こんな日にこんな分厚い本に出合うのはつらい。というより、それは無理でしょう。そもそもこんな本、無理。山本太郎や大西つねきのゾッキ本ですら何回か分けて読まないと納得できないのに、こんな大冊は無理です。

 中野剛志には、他にも「わかりやす~い」本があるらしいが、そちらだって、本当に我が読書力が対応できるものだろうか。あ~、めんどくせぇ。

 ということで後回しになりました。いずれ読むかもしれないし、読まないかもしれない。MMTを理解するのに、こんな遠回りしなければならないのかなぁ。とにかく、とっつきやすく一気にMMTしてくれたらいいのに(笑)

つづくか、つづかないか、今のところわからず・・・

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2019/09/16

「日本経済 2020年という大チャンス!」竹中平蔵

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「日本経済 2020年という大チャンス!」
竹中平蔵 (編集) 2014/07 出版社: アスコム  単行本: 255ページ
No.4339★☆☆☆☆

 街頭で山本太郎は、「竹中平蔵 ろくでもない!」を連呼する。それに呼応するように聴衆は大合唱する。「竹中平蔵 ろくでもない!」 この本、5年前の本であり、しかたないとは言え、アマゾンでは1円です。

 この本、もう少しまともに読んでみようとは思ったのだが、どうも時間切れじゃ。そもそも最初の最初から批判的に読むとして、私はこの人の批判に時間を取られたくはない。もっと有効なことに使いたい。

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 世の中ズルい奴はズルいなぁ。

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「小さい農業で稼ぐコツ」 加工・直売・幸せ家族農業で30a1200万円 西田栄喜

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「小さい農業で稼ぐコツ」 加工・直売・幸せ家族農業で30a1200万円
西田栄喜 (著)2016/02 出版社: 農山漁村文化協会 単行本(ソフトカバー): 144ページ
No.4338★★★★☆

 こんな本が出ているわよ、と奥さんが教えてくれた。新聞広告の切り抜きである。我が家では、どちらも本好きではあるが、その種類はほとんど混ざらない。まったく別分野の本を読み続けている。たまに、あ、この本は奥さん向きかも、と言って勧めたりはするのだが、どうも頓珍漢なことが多いようだ。

 当然、これは亭主の好みかも、と奥さんが勧めてくる場合がたまにある。そんなときはいちおう敬意を表して目を通してみるのだが、結局、こちらも頓珍漢なことがよくあるのである。つまり、二人が同時に夢中になる本、というのは、ほとんどない、と言っていい。

 さて、そうは言っても、お互いの距離を縮めるためには、たまには私のほうが歩み寄って、うん、これはよかったね、この本はためになったよ、と言いたいものである。そして、この農業本は、ひょっとするとそのヒット本になるかも、と一人で期待が高まった。

 私は私で、震災直前から農について大雑把に取り組み始め、8~9年経過して、ようやく何事かの手がかりがつかめたかな、という段階である。奥さんにしてみれば、試行錯誤のムリムダムラの亭主の農ごっこは、いい加減そろそろやめたらどうか、とさえ思うような、いい加減なものに見えるのだろう。

 私は私として、もっとましな農作物を、もっと多く作ってみたい、と焦ってはいるのだが、どうもそんなに簡単ではない。やってみなければ失敗もできないだろう、というレベルだが、市民農園の隣のおばさんなどに聞いてみると、やってみてもさらに分からないのが野菜づくりだ、とおっしゃる。最後は天候次第のこともあるのだ。

 そんな訳で、今年は、土づくりやら、エンジン付き管理機やら、水肥料やらで、すこし前進はしたものの、もうすこし何とかならないものか、と思案しているところである。作付けすべき野菜の品目も見えてきた。近くに新しく道の駅もできたので、販路として利用できるのではないか、などなど、可能性は拡大はしているのである。

 そろそろ投資した分を回収しなければならない段階だが、ここらあたりで、奥さんのおすすめの本でも買って、「稼ぐコツ」なども学ばなければならないかな、と反省。ネットで購入しようとしていた矢先、図書館の蔵書リストを見たら、もうとっくに入庫していたのである。しかもこの本はすでに3年前に出た本だった。新刊本ではないのだ。

 この本、新刊本ではないのに、いまあらたに新聞広告ででているということは、おそらく人気本にして、最近になって増刷されたものかもしれない。少なくとも多くの人に支持されている本なのだろう。30a1200万円、というフレーズはちょっと臭い部分ではあるが、売り上げの数字であり、経費を引けば、その半分の600万の収入という意味のようである。

 この数字は多いのか少ないのか判然とはしないが、まずまず一家が生活していく土台にはなりうる数字であろう。家族ぐるみであれ、30aというところが味噌である。実は私もこの程度の耕作地なら利用可能なのだ。この耕作地を転がすことができれば、わが家の経済ももう少しましになる可能性はある。ここんとこ、うちの奥さんが言いたいのだろう。

 ただ、加工や直売となると、かなりハードルは高い。ましてや家族農業は今のところは無理だ。耕作地を利用できるにしても、片道1時間のところにある農地なのである。ましてや通うのは週に一度が限度。ひどい時など、2~3か月放り投げっぱなし、なんてこともあったから、「稼ぐ」なんてことは、当面は無理だ。

 無理ではあるが、せいぜい週末通勤農業なるスタイルを考えて、商品選定やら販路やら、さまざまな戦略を組み直すチャンスにはなるかもしれない。そんな意味において、この本は、なかなか刺激的な一冊である。そもそも、私には生涯の仕事と思える他の仕事もあるのであり、専業農家などにはなり得ない。ましてや一家移住などはできない。

 そもそもなんで市民農園やクラインガルテンに興味を持つようになったのか。それは人間としての基本であると思えたからである。人間としての基本に近いものとして、他には、読書とか、瞑想とか、俳句とか、ボランティアとか、いろいろ思いついてはいるのだが、その一角に、どうしても農の一文字を入れておきたかったのだ。

 その程度の意味においては、この8~9年の私の努力は無駄ではなかった、と自負するものである。少なくとも、農とは難しい、ということを理解したという点において。そして、やはり楽しい。土に触れ、天候に敏感になり、さまざまな技術を新しく学ぶのは楽しい。

 その楽しさの延長として、趣味のひとつとしてなら、私の農への取り組みはとりあえず、成功していると言っていい。私の生活の幅がぐっと広がった。だが・・・・・。この趣味はそれなりに出費をともなうのである。地代、資材代、農機具代、交通費、教材、などなど、これらを取り戻す作業も本当は必要なのではないか・・? それらが賄えてこその持続可能な趣味なのではないか。最近はようやくそう思えるようになってきた。

 なかなかうまくいかず撤退しようかな、と思わないでもなかった、この数年ではあるが、この本にも出会ったことだし、もう数年、もう少し前向きに取り組んでみようかな、と思い直したのである。結果として、この本を購入はしなかったが、奥さんのお勧めには感謝しているところである。

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2019/09/15

「禅の知恵に学ぶ」山川 宗玄 <7>

<6>からつづく

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「禅の知恵に学ぶ」 NHKこころの時代~宗教・人生~ <7>
(NHKシリーズ) ムック 山川 宗玄 2019/03 出版社: NHK出版 ムック: 160ページ 
★★★★★

 ひと月に一回のこのシリーズも完結した。当ブログへのアクセスも何故かこの記事がトップに踊り続けていた。ようやく6回も終えて、なるほど立派な現代の禅僧の方なんだな、と納得ができた。

 これまで、些末なメモも残してきてしまったが、なんとも清々しい和尚さんだな、と感動いたしました。一時間の番組が、ずっと興味深く、聞きほれてしまいました。

 この方は年齢的には私の数年先輩にあたり、年代的に考えれば、似たような世代体験をしておられると思う。その社会情勢の中で、この方独自の人生の歩み方をされ、その中で学び取られ、体得された智慧というものは、もちろん番組の中では、十分に語り切れなかったにせよ、その片鱗が見事に写し取られていたように感じました。

 振り返って、我が身の恥ずかしき、愚かしき、まったく無知な姿に、今更ながら愕然とするのではあるが、我が身あっての仏道、小我があっての大我とあれば、自らのこの道を歩き続けていくことがまた、大きな世界へとつながっているはずだ、という信念は、捨てる必要はない、と痛感する。

 この番組はキチンと録画させていただき、折に触れて、また見てみたいと思います。

<8>につづく

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2019/09/14

「データが語る日本財政の未来」明石 順平

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「データが語る日本財政の未来」
明石 順平 (著)  2019/02  集英社インターナショナル 新書288ページ
No.4337★★☆☆☆

太郎 日本の借金が1000兆円をこえていることが問題になっているね。だけど、その借金の9割は国内から借りているものだし、政府は資産もたくさん持っているし、日本人は海外にたくさんお金も貸しているから、全然問題ないんでしょ? p10

 はてさてこの本は、この問いかけに対する反論ということになっている。たまたま問いかけ人は太郎となっているが、まさか山本太郎を意味しているわけでないだろう。口調も違うし。だけど、出版が2019/02だから、暗にその意味も掛けていたかもな。

 著者は、1984年生まれの弁護士。右からも左からも批判されるかも、と言っているだけに、ニュートラルな姿勢を保っている。結局、暗い未来が書かれているだけかも。

 この本に関心を持ったのは、山本太郎が街頭演説しているときに、街頭から若い女性がこの人の名前を出して質問したことがきっかけだった。太郎はさらっと通り過ぎたが、このようなアンチMMT派の論調にも目を通しておきたい。

 巻頭の質問は、ちょっと大雑把で、政府の借金と国民の借金は違うということ。政府の借金は必ずしも返し切らなきゃいけないものでもないし、黒字にしなければならない、というのは間違い。外国に債権をもっている世界一の金持ち国だというのは万人が認めるところである。

 さて、この本の論調と、太郎とれいわの論調の決定的な違いは、どこを見ているか、ということだ。この本は、国とか日本の財政とかが中心となっているが、太郎とれいわの視線は、常にこの国に住んでいる人々に向いているということだ。しかも、圧倒的多数となっている貧困層や、ロストジェネレーションの今後の未来のことだ。

 国に金がないから増税する、というのではなく、この国に住む人の暮らしをどうしたら楽にすることができるか。どうしたら、人びとの声を国会に伝えることができるか、ということだ。

 データをどう読むかは、ある種の芸術である。結論が一つだけ、ということはない。この本の論調に巻き込まれるのではなく、自らの主張をもっと明確にして、このデータ群を積極的に使い切る側に回らなければならない。

 必要であれば、この本をもっと丁寧に目を通すことも必要だろう。しかし、現在は、結局はMMT以外の活路は開けない。右も左も結論は同じなのである。そして、政治は、結果であるから、よい結果に結びつけるように、人びとのパワーを集めていく必要があるだろう。

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「民主党政権 失敗の検証」 - 日本政治は何を活かすか 日本再建イニシアティブ

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「民主党政権 失敗の検証」 - 日本政治は何を活かすか
日本再建イニシアティブ (著) 2013/09 中央公論新社 新書: 304ページ
No.4336★★★★☆

 3年3か月の民主党政権は、決して思い出したくない悪夢の時代であると、断定してもいい。ちっとも楽しくない。されど、太郎とれいわのこれからを考えた場合、過去の失敗の轍を踏まないようにしなければならない。

 太郎は便宜上、小沢と党をともにしたけれど、決して小沢チルドレンではない。過去の民主党時代の歴史を見ると、個人的には、小沢一郎の存在がよかれあしかれ、チェックポイントとなる。

 そういえば、最近マニュフェストという単語を聞かなくなったが、民主党の失敗とともにマニュフェストという単語も死語化したのか。今回れいわは、緊急政策、という単語を使っている。

 誰か身近な人に太郎とれいわの話を勧めると、すぐに民主党の時代の失敗噺に戻される。確かに私は民主党を応援していたし、その失敗には幻滅ものだった。されど、れいわと民主党を同一化されても困る。多くの点で、まったく違う存在なのである。

 民主党時代においても、国民との約束はよいとして、それを実行する財源がどうしても確保できなかった。小沢などは、埋蔵金という単語を使って、カネなどいくらでもある、と豪語しても、結局、三党合意で消費増税路線を取らなくてはならなかった。

 なんであれ、れいわ革命が実行されるとすれば、MMTが実際に発動するかしないか、にかかっている。このMMTを当時の民主党が飲むことができれば、おそらく民主革命はそのまま続行できたのではないか。

 逆に、MMTを発動できなければ、れいわの緊急政策も結局は絵に描いた餅となる。この国に住む人々にとっては、何の政策も実行されないこととなり、ますます政治への期待感は喪失したままになってしまうだろう。

 太郎も、妥協できるところは妥協するとしても、必要以上に遠慮すれば、個性を失い、埋没してしまうだろう。太郎がものごとをはっきり言っているところが、有権者のハートを打ったのだ。魂を失うな、太郎。がんばれ、太郎。

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2019/09/13

「ハッキリ言わせていただきます! 」黙って見過ごすわけにはいかない日本の問題 前川喜平他

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「ハッキリ言わせていただきます! 」黙って見過ごすわけにはいかない日本の問題
前川喜平(著), 谷口 真由美 (著)  2019/02 出版社: 集英社 単行本: 256ページ
No.4335★★★★★ 

 はっきり言ってボヤキ漫才。ふたり揃いも揃って、こんなとこで何ぼやいてんねん、と突っ込みたくなる。こんなん飛ばし読み、とパラパラし始めるが、あちこちで引っかかってしまう。漫才だけに、なかなか面白い。

 かたや元・文部科学事務次官、かたや全日本おばちゃん党代表代行(とか)。いくところに行けば、それなりの発言権が確保できる立場であるでしょう。そういう場で、はっきりとおっしゃってはいかがですか、とハッパをかけたくなる。

 今、「民主主義に疲れた」という声を耳にすることがあります。私たちもある意味では同感です。この国で暮らしていて、疲れないほうがおかしい状況です。まともな人ほど疲れます。
 だからこそ、疲れている人たちは、疲れていても諦めないことが大事です。そして、何に疲れたのか、また何に怒っているのかをきちんとした批判としてぶつけないと、伝えるべき相手には伝わりません。
 きちんと批判すれば、たとえ伝えるえき相手がとぼけたとしても、周囲に目が覚めてくれる人が増えるのではないでしょうか。そうすれば、言葉は社会を動かす力に代わります。p12 谷口 真由美

 前川氏は、太郎の応援演説をしていた。この本が企画、出版されたのは2019年2月。太郎がれいわを立ち上げる前のことである。太郎は、国会の中で、あなたを代弁して動いてくれるアイコンとして、私を使ってほしい、と絶叫している。彼こそ、「ハッキリ言わせていただきます!」の元祖だろう。

 それぞれの立場がある。はっきりモノ申すことのできる人は少ない。だけど、その立場の人が多数いる。おそらく、この国に暮らす人の半分以上がそうだろう。だからこそ、太郎の存在意義は大きいものになる。今こそ、はっきりモノ言わなくてはならない。

 谷口 (前略)今夜寝て明日の朝目覚めたら総理大臣になってるんやったらなってもいいです、それ以外は要らん、と答えてます。ね、目が覚めたら総理、いいと思いません(笑)? p188 谷口 真由美

 いいな、このおばちゃん(って1975年生まれとか)。その通りや。一回立候補して山本太郎総理大臣が誕生しているんなら、これにこしたことはない。だけど、誰もそんなこと夢見る奴はいないし、できない。不可能である。その不可能性に、太郎は賭けたし、その夢に乗ろうとする多数が存在する。

 前川 野党の人とはそんなに付き合う機会がないですが、面白い人がたくさんいると思いますけどね。私は、共産党の先生でも好きな人がたくさんいますよ。今の立憲民主党にもいるし、国民民主党にもいるし。p168 前川喜平

 なかなかこのボヤキ漫才、面白い。飛ばし読みのつもりだったが、いつかまた再読してしまうかもしれない。

 つづく・・・・・かも。

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2019/09/12

「文藝春秋」2019年10月号 れいわ新選組・山本太郎の研究 常井健一

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「文藝春秋」2019年10月号[トリックスターか、令和日本の革命児か] れいわ新選組・山本太郎の研究常井健一 【山本太郎独白】「安倍さんの選挙区でも私は闘う」
出版社: 文藝春秋 2019/09 雑誌
No.4334★★★★★

 参議院選挙のあと、マスコミはこぞって山本太郎とれいわ新選組を報道している。テレビについで、新聞、雑誌。週刊プレイボーイ、週刊金曜日、そして今回、文藝春秋。月刊誌にして全編16ページの特集である。今となっては、特段驚くような内容は残されていないが、それでも「文藝春秋」という雑誌が、山本太郎とれいわ新選組を16ページにわたって特集を組んでいるということ自体がニュースと言える。

 冒頭、菅直人の人生について触れている。彼もまた若くしてボランティアからスタートして総理大臣まで上り詰めた存在だった。3・11の時、太郎は、菅直人総理大臣を見ていた。不思議な取り合わせである。

 8つのれいわ新選組の緊急政策は、今となっては、いずれも実現可能とされるものばかりである。可能なのに、なぜ実現しないのか。文中、太郎を自民党から出馬させる、なんてアイディアも飛び出すから驚きである。政界とは魑魅魍魎が住む世界である。

 太郎は太郎で、あらゆる可能性を排除しないとしている。

 

 

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「自民党 価値とリスクのマトリクス」中島 岳志

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「自民党 価値とリスクのマトリクス」
中島 岳志 (著) 2019/05 出版社: スタンド・ブックス 単行本 – 2019/5/31 
No.4333★★★★☆

 著者はこの参議院選挙後に山本太郎とセットで語られる場面がいくつかあった。雑誌に連載された記事をまとめたもので、ですます調の文章が良くも悪くもこの書を決定づけているところがある。そもそもが、9人の自民党議員の言行録、とくに著書を読み込んで作っている本なので、ダイジェスト本的にならざるを得なかったのだろう。

 リスクの社会化、個人化、そしてリベラルとパターナルで座標をつくり9人の政治家を読み解いている。

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 まず目を通したのは小泉進次郎。一冊も本を出していない彼は、基本、まだしっかりと自分の考えを出せない状態であろう。横軸で真ん中にいるのは、若い世代としてのリベラル的感覚と、安倍やCSISなどの枠組みの中で身動きがとれないのだろう、と解釈する。縦軸も下に下がざるを得ない。世襲議員であるだけに、結局はあやつり人形だな。

 小渕優子は群馬県出身。若くして死亡した父を受け継ぐ形で首相候補になった。その毛並み、その若さ、その女性という存在で、ひときわ注目されているが、いざ実行力となれば、一人立つ、というわけにはいかないだろう。ただ、このマトリックにおいては<Ⅱ>に配分されており、<Ⅳ>安倍と対立する立場にあり、野党統一戦線との合流も考えられる。

 野田聖子も、なぜに首相候補とされるのか定かではないが、とにかく自ら現首相の対抗馬となれば、内閣において重役を任されるわけでもなく、冷や飯を食うことになるのだろう。妊娠、出産、子育て、については複数書籍があると言われ、そのうちの何冊かは名著と言われる。この女性も<Ⅱ>に配分されている。

 河野太郎、父親の代から割とこの親子に好感を持っているのは、横軸でリベラルに振っているからだろう。ただ新自由主義であり、小さな政府を目指す。私個人は、小さな政府でも生きられるライフスタイルを作らなければならないと思うが、これだけ困窮した社会であれば、いまや太郎がいうところの大きな政府で乗り切らなければならない時代だろう。

 岸田文雄。この人はなんだか、よくわからないな。著書も一冊も出してないらしい。風見鶏、日和見主義者、とみられる傾向があるようだ。この人が総理大臣になったら、というイメージがまったくできない。なんだかあのひょこひょこあるくスタイルが、どうもいまいち自信に満ちたものに見えない。マトリックスのど真ん中。つまり、よくわからに御仁。

 加藤勝信。この人もなんだかなぁ。結局、陣笠議員であろう。縦軸で丈夫にあるのは、あまりきついことも言えない性格なのではないか。今回も内閣に入ったようだが、このような身内議員ばかりを集めるようでは、安倍もいよいよ終わりだな。人材が他にないのだろうか。

 石破茂。安倍の対抗馬としてたびたび登場する石破茂だが、けっきょく、対抗軸になるには、縦軸で上に行かなければならない。単に安倍にイッチャモンをつけているだけでは、これで石破も終わりだな、と見くびられてもしかたないかな。

 菅義偉。この人のメディア露出度は抜群で、この9人の中では一番年長。とくに私より年長なのはこの人だけだ。この人は、ここで終わりだと思うが、時期総理候補に推す人も多いらしい。政治は結果だから、その時はその時でこの人がかじ取りをするのだろうか。位置的には、安倍ほど<Ⅳ>化していないが、結果としては同じことだ。

 安倍晋三は、いくつも本を出しているらしいが、本格的な自著と思えるのは当ブログでも読了済みの「美しい国へ」だけのようだ。その言葉から読み取れるものは、まさに「安倍」そのもので、その度合いもすでに極まっている。

 このような自民党に対抗するために、野党がとるべきポジションは明確です。「リスクの社会化」「リベラル」を指向する<Ⅱ>のタイプを選択するしかありません。p216中島 岳志 「野党の戦略」

 「自民党」というタイトルの、自民党を研究した本ではあるが、決してオベンチャラ本ではない。彼を知り己をしれば百選危うからず。なるほど、と思わせられる一冊。

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2019/09/11

「ガイアナ人民寺院の悲劇」NHKBS



「ガイアナ人民寺院の悲劇」
NHKBS 2019/09
No.4332★★☆☆☆ 

 1978年11月、一年間のインド・スリランカ滞在のあと帰国したその日、事件は起きた。次の日、アパッチのマンションで新聞のニュースを見た。何が起こっているのか、何がどうしたのか、当時、それほど情報は多くなかった。イメージだけの誇大な報道だけで、冷静な記事は少なかった。

 この世界的ニュースはインドにも届き、その後のアシュラムのニュースでOSHOがこの事件に触れていることが分かった。あの団体と、私たちのネットワークはまったく違う。むしろまったく真逆のモノであると力説していた。そうであろう、と思ったが、はてさて、今後どうなるのか。

 その直後にアパッチに連れられて吉福伸逸さんの集まりに行ったので、彼はこの事件を含んだ形で私を冷やかしていたのかもしれない。

 あれから何度となく類似の調査や報道が行われてきたが、今回NHKで報道されたものは、かなりリアルなものだった。トーンも抑えてはいたが、いかにそのプロセスが輻輳したものであったか伝えている。

 なにか短絡したものがあり、それ以外の道もあったはずだが、そこまで集団性を統一できていなかった。残念な事件である。リーダーの欠格、フォロアーたちの未熟。あとからどんなことでもいえる。しかし、起きてしまったことは起きてしまったのだった。

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『ウッドストック 〜伝説の音楽フェス 全記録〜』NHK BS1

ウッドストック 〜伝説の音楽フェス 全記録〜』
NHK BS1 2019/09
No.4331  


 ウッドストックは当ブログ運営上、深い関係があると言える。ある時、OSHOは、ウッドストックのビデオを見て、「Oh! My People!」と発言したと伝えられていた。それを卯のみにした私は、古いSNS上にその旨を書いておいた。そしたらすぐに、setu君から問い合わせがあった。そのエビデンスは?

 そうね、そこらにあるはず。そう答えた私は、手当たり次第手元の資料やネット情報を検索したが、結局見つけることが出来なかった。今から15年程前の事である。その後、それとなく探しているのだが、いまだに見つかっていない。誰か知っている人がいたら、教えてください。

 そこで私はネット上に於いても情報元を明記しておくことの必要性を強く感じることになった。当ブログがスタート時点から、本のプロフィールや、抜粋した記事のページを明記し続けているのは、そのせいである。もちろん、私にとっては、それらの記事を再利用する場合、とても便利である。

 さて、リアルタイムでウッドストックを知ったのは、高校生時代、友人の部屋で三枚組(だったと思う)のCDでだった。周辺の文化がその影響下にあったが、その後も深く私たちの年代の文化に根を下ろしたことは間違いない。

 もう一人別の友人の父親はミュージッシャンだった。遠く離れて暮らしていたため、兄弟で祖父の家で育てられていた。その父がウッドストックへ連れて行ってくれた、というのである。多少ビックマウスな彼ではあるが、まったくウソとも思えない。何かの拍子にでてきたセリフだったので、そのうちもう一度聞き直そうとしているうちに、50年も経過してしまった。

 40万人というが、正確な数字ではないだろう。すでにフリーコンサートとなり、チケットだって管理されていなかった。されど、当時20代の若者たちが企画し参加したこのイベントは、後々の野外コンサートの目標になった。今冷静に見てみれば、落ち度や失敗もいろいろありそうだ。現在ではこの企画は成立しないだろう。されど、この時だからこそ成立した時代の熱気がはっきりと確認できる。

 あれからちょうど50年。私たちは生きてきたのだ。

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2019/09/09

「ブレードランナー2049」ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督


「ブレードランナー2049」
 2017年のアメリカ合衆国のSF映画。ライアン・ゴズリング主演、監督はドゥニ・ヴィルヌーヴ。 1982年制作の映画『ブレードランナー』の続編であり、前作の主演ハリソン・フォードが引き続きリック・デッカード役で出演し、前作の監督リドリー・スコットは製作総指揮を務めた。第90回アカデミー賞では5部門にノミネートされ、2部門を受賞した。
No.4331 ★★★☆☆

 録画HDに残っていたので、観ることに。最近は国内の政局に目がいき、どうも内面的な作業がおろそかになりがちである。どこかでターンインを図っていこうと思っているのだが、どうもその流れにならない。

 そういう流れの中でこの映画を見ると、「惑星ソラリス」を連想させるような場面もあり、どこか意識やAI、過去世など、メンタリティへと誘い込みたがる傾向は、現在の私には心地よかった。

 時代設定は2049年。2017年作品だが、現在から考えれば30年後、なるほど、このような風景になっているかもしれないな、と納得の画面も多い。ただ、そういう地球に生きたいかと問われれば、い~え、と答えるだろう。

 この映画を理解するには、前作からの続きとして見る必要があるのだろうが、あまりに無理くりなハリウッド映画は、正直願い下げである。あんまり極端なバトル場面が多くないので、その辺は、納得。この程度なら仕方ないか、という程度。

 録画時間は3時間を超えるものだったが、その間にはなんどもCMが入った。いつもなら録画ドラマはCMを飛ばしながら見るのだが、この作品は、適当にCMが入ってくれた方がよかった。時には集中して見たので、トイレタイムがあることは有難かった。適度に生き抜きしながら、観た。以前よりかはこの手の作品に慣れてきたのだろう。

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2019/09/08

「枝野幸男の真価」毎日新聞取材班

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「枝野幸男の真価」
毎日新聞取材班 (著) 2018/03 出版社: 毎日新聞出版 単行本: 192ページ
No.4330 ★★★★★
 中島岳志は、田中角栄と山本太郎の類似性を指摘し、田中角栄における大平正芳の存在を、山本太郎においては、枝野幸男がふさわしいのではないか、と提案する。

   中島岳志は、左派ポピュリズムの「闘技デモクラシー」としての山本太郎は、「熟議デモクラシー」の枝野幸男と組むべきだ、と言っているのだ。本当だろうか。太郎は、政府というものの虚偽性を、安倍政権の前の政権で気づいている。つまり、「直ちに健康に影響のあるものではない」と連発した枝野そのものが、唾棄すべき対象となっているのではないか。

 政治音痴の当ブログなどは、山本太郎の熟議デモクラシーとしてのパートナーとしては、むしろ小泉進次郎のほうがふさわしいのではないか、などと意欲的な(っていうか頓珍漢な)予測を立ててみたりする。そんなわけで、枝野幸男側から「政局」を見てみる必要がでてきた。

 枝野は中学生時代から総理大臣になる夢を持っていたという。(p44)フーン、政治家になる人は、小さい時からそういう希望を持つんだな。彼は彼なりの個的な人生をしっかり歩んでいるのだ。そもそも祖父が政治家・尾崎幸雄にちなんで彼に名づけたということだから、そのような運命づけられていた人生だったのかもしれない。

 1993年日本新党から衆議院議員となって以来、結局はこの国の政界の乱気流の中で、もまれにもまれて生きてきたのだった。それはもう乱世ともいうべき世界だろう。ただ、政界の乱気流は、当ブログの関せざるエリアであり、深入りすることは憚れる。

 この本は2018年3月に出ているが、「枝野立て」、の声に答えて立憲民主主義を立党したのは、2017年10月、あれからわずかに2年も経過していない。いやはや、政界とは、実に一寸先は闇である。 今回はたしかに山本太郎とれいわ新選組が、そのお株を奪ってしまった感があるが、枝野もまた、男だなぁ、と思えるところはたくさんある。

 されど、もっと永田町の論理に染まっていないのは山本太郎の方だろう。もっと孤高で、もっと人々を見ている。枝野は、ある意味、十分に政界の論理に嵌りすぎてしまったかに見える。

 今後、どのような展開になるのか、大いに興味をそそられる部分ではあるが、それでも、政治の原点を見つめているのは、やはり山本太郎の方であると、今は断じておく。今後、太郎がどのように成長していくのか、しっかり検証しておかなくてはならない。

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3D時代劇「奥州白石噺」 メイキング映像 宮城県白石市役所

3D時代劇「奥州白石噺」 メイキング映像 
宮城県白石市役所
No.4330 ★★★★★

  2年に一度の車検時期が来た。恒例なので仕方ないが、工場が出してくれる代車が楽しみなのは確かなこと。いつもは新車の試乗車などを揃えてくれるのだが、今年は新車ではあるが車格が一つ下のクラスであった。されど、いつかは代替えする時には、奥さんが乗りやすいように小さな車にしようと思っていたので、これはこれで適藤ではある。

 隣の席に奥さんを乗せて試乗のつもりで白石城へ。行こう行こうと思いつつ、なかなか近くて遠かった白石へ足を伸ばしてみた。車そのものはちょっと窮屈で退屈であったが、奥さんには好評で、次はこれでいいかなぁ、という思いだった。

 さて、白石城、正直白石には何回も行っているのだが、白石城は初めて。なかなか良かったな。ああ、こういう歴史があるんだな、とあらためて痛感した。そもそも私が歴史なんてものに関心を持つようになったのは、3・11以降である。新沼勇義氏の著書に触れて、古代から中世までなんとかやってきた。だが、そこからの進展がなかなかできなかった。

 ひとつには、私はチャンバラが嫌いで、したがって侍文化も、なんだかなぁ、と、ずっと白けていたからである。殺し合いは嫌いだよ、という言い訳を作って、避けて避けて避けてきた分野だが、どうしても避けて通れなくなり、最近は、鎌倉時代から安土桃山時代、そして江戸時代へと視線を移さざるを得なくなってきた。

 安土桃や時代から江戸時代へと考えるなら、地元としては伊達藩を無視するわけにはいかない。いや、これまではずっと視線を避け続けてきた。できれば、避けたままでいたかったのだが、どうもそれは違う、と思い出した。最近は、逆に積極的に、伊達文化を吸収し始めたところである。

 とは言っても、今のところは断片の収集だ。ジグソーパズルのパーツを一個拾い、二個拾い、三個拾っては、組み合わせてみる、という程度のことしかできていない。最終的に収まるべきフレームもまったく分からない。だけど、いざ伊達藩を見つめ始めると、あるわあるわ、ええ~、どうしていままで伊達藩を見ないで生きてこれたの、と思うほど、私の身の周りは、伊達藩モノばっかりで埋まっている。

 いやはや参った参った。この白石城の見学も、半分いやいやだったのだが、いやいやどうしてどうして、これが面白かった。そうかそうか、そうなのか、と、わがジグソーパズルも、実は一角だけではあるが、やや全体が浮かびあがり始めようとしているのは確かなことなのだ。

 この「奥州白石噺」もなかなかに良かった。へぇー、こんな話があったのか。「名取老女」の話も能の演目になっているということだが、こちとらの「奥州白石噺」も浄瑠璃などの演目になっているという。ああ、知らないとは恐ろしいことだ。知らないまま過ぎてしまえばそれまでのことだが、知らないで終わったら、やはり大きな何かを見逃してしまっていることになる。

 ということで、しばらくは、私の伊達藩なぞりも、おずおずと、まだまだ続きそうだ。

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生涯現役

 75歳で同業現役を続けていた先輩が亡くなった、という報を聞いた。30年前に私がこの仕事を始めた時には、すでに遠く彼方にいた先達であったが、はるか後ろから後塵を拝しながら、私も同業をずっと続けてきたことになる。

 もっとも、彼はこのところずっと体調不良で、透析を続けながらの業務だったとかで、周囲の支えがあればこその業務であっただろう。退職の意も表しながらの業務で、ご自身としては、ほぼ死期を覚悟しての一生の終わり方だったのではないだろうか。

 私は生涯現役を理想とする。稼ぐときに一気に稼いで、あとはのんびり老後を送る、というイメージがどうもできない。そもそもが、ゼニを稼ぐというスタイルが身についていないからだろう。自分に何ができるか、何がやりたいのか、それが表にでていて、それがゼニにつながってくれればいい、という考えなので、仕事をやめてから好きなことをやろう、という発想にならない。

 それでは、自分の今の仕事が、やりたくてやりたくて仕方ないほど好きなのか、と聞かれれば、そうです、とはなかなか言えない。正直、仕方なくやっている、と言っても決して外れてはいない。仕方なく、という部分は、微妙な調整が必要だが。

 ある方向性があり、その方向性が自分で舵をとっている方向であることは間違いないのだが、それを具現化するには、それを支える何かも必要になるということだ。例えば、船が好きで、漁にでる漁師がいるとする。船を動かしていれば、とっても幸せなのだが、その日が不漁で、持ち帰る漁獲がなかったとすれば、次の日から、燃料不足で船をだせなくなるかもしれない。ある一定の漁獲量がなければ、船は出せない。

 これは何にでもいえるだろう。ゴルフが好きで毎日やりたいけれど、プロゴルファーにでもならなければ、毎日ゴルフ三昧とはいかないだろう。そこでレッスンプロとかになって、ゴルフに携わりながら生活を成立させる。だいたい、みんなそんな生活を送っているんじゃないかな。

 私の生活もそれに類するものと考えれば、わかりやすい。本当はもっと別な形でのやり方もあったのだろうが、それを関連づけながら、自らの生活も維持していく。そのスタイルが、たまたま年齢的に限界ある分野でもなければ、急激に漁獲高が減るような分野でもなかったので、ゆるやかな形で、現在の業務が続いている、ということになる。

 さて、私は自分自身の75歳での現役の姿を想像できるだろうか。今のところ、なんとかギリギリやれそうな気はする。あと10年。10年なんてあっと言う間だ。また、あと10年やらないことには返せないローンも抱えている。膨大なものではないが、逆に言えば、生涯現役のモチベーションを維持するための材料である、とも言える。

 で、それ以降も体力が維持できるのであれば、ぜひ業務を続けていきたいのだが、平均的に見て、おそらく体力も、そして知力も、気力も、現在よりももっと落ちるに違いない。その程度に合わせて目標を右肩下がりに設定したとしても、はて、どれだけ続けられるものだろうか。

 自らの寿命を75歳、と設定することは私にはできない。せめて平均寿命、できれば90歳。さらには、人生100年というではないか。限りなく元気な老年でありたい。それにはどうするか。おそらくそれには、やはり二つの要素が重要になることだろう。ひとつには、社会とのつながり。家庭であったり、友人たちであったり、あるいは業界であったり、ゆるくゆったりとした外部へのネットワークの目は、常に張り続ける必要があるのだと思う。

 そしてもう一つは、自分自身を見つめる目だ。ある意味、こちらが本当の目標だ。山上の孤高な古老。そのイメージはもう数十年前から常に目の前にぶら下がっていたイメージだ。死んではならない。若くして死んではならない。長生きするのだ。そう思ってきた。そう思い始めたのは、若い自分から、何度か死に遭遇してきたからだと思う。

 死んでもいいと思うコトもあった。ここで死ぬのも運命か、というコトも何度か体験していると、諦めてもつくのだが、はてさて、そこを通り過ぎてしまうと、ひょっとすると、あの難局を通り過ぎたということは、まだまだこの生でやり残したことがあるのではないか、と思い出す。やり残したとは言わないまでも、残っている命を大事にして、やれることがきっと一つ二つはあるはずだ、と思い直す。

 余命半年と宣言されてから、すでに私は40年も生き延びてきている。過去世においては、私は何度も何度も、若い生を早々と繰り上げて、転生を繰り返してきたのではないか、と思われる節がある。今回は、長生きに挑戦なのである。長く生き延びてやろうと思う。潔く切り上げるなんてことは、どうも今回の仕舞い方ではなさそうだ。

 75歳で現役は目標だが、それは最終目標ではない。体調が衰えたとしても、業務が変わっても、命あることに感謝して、社会の中に生きていたいと思う。引きこもりは、若い時分に、それなりに体験した。もちろん活動範囲は狭くなるだろうが、周囲とつながり、そして更にまた、自らの世界、自らの高みへと上昇しつづけたいものだ。

 75歳で先輩が生涯現役でなくなった。それはある意味、訃報でもあるし、ある意味、私にとっては朗報でもある。すくなくともあの先輩は、この年齢まで頑張っておられた。体調を崩されていたとしても、決して業務を捨てなかった。業務を捨てて、何か好きなことをしよう、としていたわけではない。その好きなことが、この業務だったのだ、と思うと、私は救われる。その人生の在り方に感謝したい。

 なにはともあれ、家族葬であり、静かな最期を締めくくられた先輩に対し、弔辞を捧げる機会もなかったので、ここで、心より哀悼の意を表します。合掌

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2019/09/06

「晋三よ! 国滅ぼしたもうことなかれ」 ~ 傘張り浪人決起する~ 亀井 静香

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「晋三よ! 国滅ぼしたもうことなかれ」 ~ 傘張り浪人決起する~
亀井 静香 (著), 2014/11 (発行)エディスタ 出版社: メディア・パル 単行本(ソフトカバー): 192ページ
No.4329★☆☆☆☆

 弟分とみなす安倍晋三を、こき落とすほどの勢いで書きはじめているものの、結局は、よく有体の老人の浪花節に終わっている。そもそも、準備する時間もあまりなく、喋ったことをライターに書かせているだけなので、内容的にはスカスカ。お喋りのスピードなので、読むのもあっという間。ネット上では、この本31円、というのも分かる。なんとかOFFなら、平積みの10円本だな。

 竹中平蔵の新自由主義とやらの上げ足を盛んに取っているが、そもそもその程度で、政治が動かせるなんては本人自体、思っていないだろう。傘張り浪人決起する、とかなんとか書いてはあるが、私が読むところ、まったくのでたらめ。

 亀のように遅くもなく、静香というほど静かでもない、と称されたこのお方。わが友人の晩年の顔によく似ているので、憎からず思ってはいるのだが、わが友人は、もっとゆったりしていて、静かだったなぁ。中身は大違い。

 まぁ、あちこち、このような政界漫談が散らばっているのだ、ということも確認した。

 

 

 

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「ネット選挙」 解禁がもたらす日本社会の変容 西田 亮介

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「ネット選挙」 解禁がもたらす日本社会の変容
西田 亮介 (著) 2013/05 出版社: 東洋経済新報社 単行本: 236ページ
No.4328★★★★☆

 もう6年前の本である。今更という気がしないでもないし、内容もだいぶ修正して読まなければならない時期となっているだろう。そもそもネット選挙と言った時に、私なぞは、もっと革新的なことを期待していた。すくなくとも自宅で自分のPCから投票できること。そして、それが意味する事は、投票率が上がり、より正確な投票が反映され、デジタル直接民主主義の到来である、と、そう期待していたところがある。

 ところがことはそうではなかった。ブロックチェーン技術の進歩で、選挙券のひとつひとつのセキュリティが改善し、誰もが自宅から投票できる、なんて夢の夢だった。足を運んだ先の投票箱だって、デジタル化されれば、どこかで必ず悪用されたり、曖昧にされてしまいそうだ。手で書くのが、今のところは一番なのだ。さらに投票数をカウントするだって、デジタル化されると、なんだか信用がおけない。

 第二にデジタルデバイドが確実に進んでいるようんだ。若年層においてはネット活用はごく当たり前のこととなっているが、年配層は、スマホどころか、ケータイだって次第にやめてしまう家庭も少なくないようだ。ほとんどテレビオンリーという家庭もたくさんある。中年層だって、ケータイは声の連絡だけって人は多く見かける。

 つまり、ネットは機会均等で、至って便利なインフラのように思っていたが、どうしてどうして、その活用度合いはかなり差があるのだ。見ない人は見ない。徹底して見ない。活用する奴は、徹底的に活用する。

 むかし、お父さんのためのワイドショー講座なんて、というテレビ番組もあったが、昼間仕事で忙しい時間帯に、おかあさんたちは、ワイドショーで世の中のことをずいぶん勉強している。せめて金曜の夜くらいは、おとうさん、日中、テレビでどんなことやっているか知ってる? というような内容だった。

 かつては新聞、ラジオ、テレビ、が大体のメディアで、一番信用のあるのは新聞だったが、今は新聞を購読していない層は増えていると思われる。かくいう私もすでにこの10数年、宅配新聞は利用していない。ラジオは、スポーツ中継や、緊急放送、あるいはバックミュージックなどに使う程度。やはり一番多いのテレビかも。されど、録画機能を活用して、自分の好きな番組を好きな時間にみるだけ。

 ネットは、裏を取ったり、深堀するときには役に立つ。深堀しすぎて、一般性を欠いたり、フェイクやゴミをつかまされたりするので、ネット情報は扱い注意だ。だけど便利だよね。

 で、ネット選挙だが、ネットやSNSで、仲間内でどんなに盛り上がっていても、投票率や得票率には、直接影響がない。まったく自分たちの盛り上がりが反映されないことが続くと、あれ、と白けてしまうことが多い。話題づくりはやはり一番はテレビですね。だからテレビにたどり着くまでのネット情報を積み重ねる、ってのが、今現在のネットの活用法ということになるのかな。

 こういう結論って、正直、悲しい。

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「ポピュリズム政治にどう向き合うか」 (メディアの在り方を考える) 新聞通信調査会

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「ポピュリズム政治にどう向き合うか」 (メディアの在り方を考える)
新聞通信調査会 (著) 2018/03 出版社: 新聞通信調査会 単行本(ソフトカバー): 129ページ
No.4327★★★★☆

 山本太郎は、左派ポピュリズムと称されることがある。「ポピュリズム、上等」と太郎は返す。意識してかどうか、日本における左派ポピュリズムは初めての登場だ、と称されることが多い。ポピュリズムは左右ではなくて、上下なのだ、という意見もある。下からのポピュリズムなのだ、という。

 ポピュラーソングのように大衆受けする運動のことをポピュリズムというのか、と思ったが、語源はしっかりありそうだ。

 ポピュリズムとは何か
「人民(民衆)」に依拠してエリートを批判し、人民の意思を直接政治に反映させることを主張する急進的な改革運動
アメリカ人民党が語源 p16

 なるほど、ここまで書き砕かれると、わかりやすい。にわかに登場したかに思う、山本太郎とれいわ新選組だが、こうした枠組みの中に捉えてみれば、現在どういう位置にあって、今後どのように展開していく可能性があるのか、が見えてくる。

 一年前の本なので、彼らのことは当然登場していないが、ある予感のもとにこの本が編集されていることがわかる。あるいは、このような調査のもとに、彼らが立ち上がったのか、という感触も持つ。

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「SEALDs 民主主義ってこれだ!」自由と民主主義のための学生緊急行動<2>

<1>からつづく

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「SEALDs」民主主義ってこれだ! 
SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)(編集) 2015/10 大月書店 単行本 (ソフトカバー)160ページ
★★★★☆

 SEALDs。Students Emergency Action for Liberal Democracy-s。シールズ。自由と民主主義のための学生緊急行動。 甘酸っぱい香りのする本である。この本がでてすでに4年が経過しているのか。あの頃、私も密かに国会への接近を試みていた。地方住まいの身ゆえ、ほとんど上京などしないが、視察という名目で、官邸にさえ入ろうと考えていた。

 あれから4年。シールズという単語が生きているのかどうか、定かではない。されど、常に学生や若い人々の、純粋な心というものは、敏感に不正義を暴き出す。それに対して行動をとれる青春もある。もちろん取れない青春だって多い。

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 で、あの行動、あの盛り上がりは一体なんだったのか、と振り返ることもある。どう効果あったのか。どのような結末があったのか。届いたのか。動かせたのか。進むことができたのか。

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 別段に冷やかしではないのだが、どうもこの名曲が頭にリフレインする。これでいいのか。これだけ多様性のある世界である。物事を集約しようとすれば、おのずと黙殺され、圧縮されてしまう存在の数が多くなる。それでいいのか。私はここにいるよ。オレだって生きてるぞ。

 久しぶりにこの本に目を通した。視点を変えてみれば、このエネルギーは確実に生きている。香港の若者たちへ、日本の新しい潮流を求める人々へ。甘酸っぱく、切ない青春である。

 でも、そんな風に結論づいていて、いいのか・・・・。

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「小泉進次郎 日本の未来をつくる言葉」鈴木 款

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「小泉進次郎 日本の未来をつくる言葉」
鈴木 款 (著) 2018/07 出版社: 扶桑社 新書: 247ページ
No.4326★★★★★

 彼を知り己を知れば百選危うからず。一抱えしてきた政治本の中から、まずは一冊抜いてみる。またまた「言葉」だなんて言って、そのロジックや話しぶりのハウツー本かも、なんて、眉唾で目を通してみる。率直なところ、印象はかなり違った。

 東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授の中島岳志によれば、進次郎(敬称略)は自らの本をまだ一冊も出していないという。もちろん、インタビュー本や紹介記事などは山ほどある。そこから類推していく必要があるようだ。そしていくつかのことを考えた。

 中島岳志は、左派ポピュリズムの「闘技デモクラシー」としての山本太郎は、「熟議デモクラシー」の枝野幸男と組むべきだ、と言っている。本当だろうか。太郎は、政府というものの虚偽性を、安倍政権の前の政権で気づいている。つまり、「直ちに健康に影響のあるものではない」と連発した枝野そのものが、唾棄すべき対象となっているのではないか。

 草の根デモクラシーの太郎の政治的手法はトップダウンだ。僕にやらせてくれ、オレ以外に誰にできる。比するところの新次郎は、むしろボトムアップの熟議根回しデモクラシー政治家へと成長していくのではないか。言葉、言葉、と言われるが、基本に持っている柱となる政策は目立たない。むしろ、しっかり話を聞く、その姿勢が受けているのではないか。

 新次郎のやりかけたJA改革やこども保険など、ひとつひとつ追試していかなければならない。されど、そのプロセスを見る限り、決してトップダウンではない。またCSISや財界とのつながりなども喧伝されるが、紋切り型で彼のこの部分を判断してしまっていいのか。

 今回の、官邸における婚約発表には批判も多いし、まず的を得た行動とはいいがたい。されど、今回の内閣改造にもピックアップされずに、自説を通して安倍に距離を置くこと自体、新次郎のもっている基本的スタンスを表しているかもしれない。どう化けるのか、今は分からないのではないか。

 万が一、新次郎がMMT(周辺)を理解し、政策的に太郎と妥結点を見出すことができるとすれば、ひょっとすると、太郎&進次郎のタッグチームだって、まったくあり得ないことではないだろう。仮に太郎が政権を取ったからと言って、外交をおろそかにすることもできないし、自衛隊の観閲式にも出席しなくてはならないだろう。草の根デモクラシーだけでは、持たない。

 中途半端な枝野立憲や玉木国民などとのなれ合いを演じるよりも、むしろ、ばっさりとMMTを受け入れる進次郎が誕生したりするならば、それこそ、日本の未来はもっと明瞭に見えてくるのではないか。そんな淡い夢想をした。

追記ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

内閣改造で、進次郎は環境大臣に内定しているという。その他、中島岳志「自民党」などに目を通し始めている。CSISで洗脳されている進次郎、そんな甘くはないな。認識を新たにした。太郎、がんばれ!

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2019/09/05

「この経済政策が民主主義を救う」 安倍政権に勝てる対案 松尾 匡

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「この経済政策が民主主義を救う」 安倍政権に勝てる対案
松尾 匡 (著) 2016/01 出版社: 大月書店 単行本: 242ページ
No.4325★★★★★

 国会議員になってからの山本太郎が、繰り返し読んだという本。すでに古くなりつつあるが、少なくとも、現在の山本太郎を形作っている基礎の中には、この本の中の知恵の数々が埋め込まれていると判断しても悪くないだろう。

 松尾 匡(ただす)と読む。彼にはいろいろ直接レクチャーを受けたようだし、最近の彼の著書にも彼とのやりとりが登場する。いろいろ勉強したんだな。わずか数年のうちに、彼は彼なりに一生懸命勉強したんだ。そして、公衆の面前であれほど強く発言できるようになった。

 ある意味、にわか勉強、付け刃でもある。されど、それが的を得たものであり、また、彼なりの表現力がそこに加われば、多くの人の耳にとどく内容となる。これだけのことがすでに言われているにも関わらず、それでも日本の政治が基本的に変わらないのは、野党の怠慢と言われてもしかたないな。

 野党が怠慢であればあるほど、ひとり山本太郎が立ち上がって、れいわ新選組を立ち上げなければならなかったというのも、いよいよ理解できる。それだけ感性が摩耗していなかったということになるのだろう。

 王様が裸であることを、思い切って指摘する子供。大人たちは、すっかり騙されている。騙されている自分にさえ気づいていないのだ。みんな目を覚ませ。「王様は裸だ」。

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「暗号貨幣( クリプトキャッシュ )」が世界を変える! 中村 宇利

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「暗号貨幣( クリプトキャッシュ )」が世界を変える!
中村 宇利 (著) 2019/07 出版社: 集英社 単行本: 256ページ
No.4324★★★☆☆

 何時もいくわけではない図書館だったので、ちょっと時間が10分ほどあったので、一気に10冊ほど借りてきた。進化本コーナーから1冊、政治関係コーナーから9冊。慌てていたとは言え、それなりに選んだつもりだったが、ほとんどスカ本だった。そもそも面白い本は、借り出されていて、棚には並んでいないのだ。

 政治本コーナーなんて、そもそも行く習慣がなかったし、時期を逃した本ばっかりだったので、まるで読む価値なし。反省反省。 新刊本コーナーも、結局のところは、テーマが広すぎて、こちらとのマッチングがうまくできない本ばかり。やっと、この本一冊を掴んできた。

 この本もまた、決して我がターゲットを射抜いてくれている本ではない。ただ、いままで仮想通貨と言っていたものを、暗号通貨、と呼び直しているところが目新しいかな、という程度。クリプトキャッシュ、なんて言われても、すぐに忘れてしまいそう。クリプトキャッシュ、クリプトキャッシュ、と何回か呪文のように暗記したところで、たいしてご利益もなさそうだ。

 一時、埋蔵金といわれたり、最近では、MMT、現代貨幣理論と言われたり、いろいろおいしそうな話の臭いばかりかがせられるが、本当はどうなのかなぁ。仮想通貨も、そもそもは投機とか、マネーゲームではないはずなので、根本的な解決になる以外には、私の関心が続いていかない。

 暗号通貨と言い慣わされても、基本が基本だけに、内なる沸き立つものがない。いずれ実際に流通するものになるのかもしれないが、どこかの自動車メーカーがスーパーカーを発売したとか、ハリウッドスターが共演者を求めているとか、ホッキョクグマが急増殖しているとか、いうレベルにしか聞こえない。早い話、どうでもいいや、というお話し。

 もともとはそれほど冷めていなかったのだが、どうも最近はダメだな、この手の話。世界を変える、などという表現は、いよいよ嘘くさく感じる。

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「週刊プレイボーイ」2019/9/2号 ◆れいわ新選組代表・山本太郎が明かす“総理獲り”への次の一手 「捨て身の人間が100人いたら、権力側はこれほど怖いことはない」

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「週刊プレイボーイ」2019/9/2号 ◆れいわ新選組代表・山本太郎が明かす“総理獲り”への次の一手 「捨て身の人間が100人いたら、権力側はこれほど怖いことはない」
集英社 (編集)  2019/8  出版社: 集英社  週刊雑誌
No.4323 

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2019/09/04

「僕にもできた!国会議員」 山本太郎他<4>

<3>からつづく

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「僕にもできた! 国会議員」<4>

雨宮 処凛 山本 太郎 (著) 2019/04 筑摩書房  単行本: 189ページ

一度 表紙だけ眺めて、横に置いておいた。

二度目は、ざっくりあちこち眺めて、ザラッと感想を書いておいた。

三度目の今回は、とりあえず、休み休みだが、一通り目を通した。

このような読み方は、別段に、太郎のこの本に限らない。最近は、私はそんな本の読み方が多い。①で返却する本も、決して少なくない。②は大概がそうで、書き手には失礼かもしれないが、読むべき本も多いし、読まざるべき本も決して少なくない。このような私の最近の読書嗜好に、大変ご立腹で、クレームをつけてくる翻訳者もいる。

私が自分で選んだ本を、どう読むかなんて、自由にさせてほしい。義理があって読んでいるわけでもなく、強制されて読んでいるわけでもない。批評家でも評論家でもない。あんたには何の借りもないよ。読め読め、と言われると、ますます読みたくなくなる天邪鬼は今始まった事じゃないし。

さて、太郎のこの本。いずれ④⑤と続くに違いない。ひとつひとつ、あとからちょっと気になって、確認したくなるところがでてくるからだ。

この決してお手軽に読み捨てできるようなタレント本なんかの類ではない。いずれ総理大臣になるかもしれない、VIPなのである。距離があるという意味ではなく、自分の意思を代弁してくれるか、友人たちに紹介しても大丈夫か。そういう意味において、まだまだ取り扱い注意の存在なのである。

今のところ、大きな瑕疵は見つかっていない。世代とか、経歴とか、立ち位置などについては、当然チューニングが必要だ。彼が私でない限り、彼が私のままに、まったく修正が必要ない、なんてことはない。多少の言い換えや、見直しが必要だ。しかし、他の類似の存在に比較して、ずば抜けて親和性を感じることができるのは間違いない。

むしろ、その発信力、その行動力、そのポピュラー性、その感染力、その話題性、その可能性などに、おいて、一読者のこちら側のチェックなど、はるかに飛び越えていってしまう現実性がある。

一人の人間を理解するには、それなりの時間がかかる。急いてはコトをし損じる。

つづく

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2019/09/02

「市民農園1区画で年間50品目の野菜を育てる本」福田俊

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「市民農園1区画で年間50品目の野菜を育てる本」
福田 俊 (監修)  2019/03 出版社: 学研プラス 単行本: 146ページ
No.4322★★★★★ 

 今年前半、わが市民農園での反省や成功例、いろいろある。泣き笑いの数々。

①冬の間に土づくりをしなかった。特に苦土石灰などを入れなかった。
②ナスもキュウリもここんとこだめだったけど、今年は接ぎ木苗を植えて、やや成功。
グラスジェムコーンは一本立ちにして、間引きしないとなぁ。
④サトイモの種芋は、キチンと選択が必要だな。見る目を養おう。
⑤草マルチを数年使い続けるというのは、除草から考えても有効ではない。
⑥液体肥料というものがあることを知った。割と便利だが、作物に対してはどうかな。
⑦今年の一大ニュースは、耕運機がつけるようになったこと。これは革命的。
⑧耕運機の畝立ての付属品が欲しい。あれがあると、画期的に作業アップする。
⑨インゲン(ビックリジャンポ)は大成功。ただ播き過ぎたかな。もうすこし少なく、長く収穫することを考えよう。
⑩ゴーヤはよくなかった。どうしてかな? キチンと向き合う必要がある。
⑪アサガオ初めてやったけど、結果OKだった。
⑫ぼかし肥料、すっかり忘れている。復活しよう。
⑬イチゴ、次郎三郎の苗取りをした。これを来年増やすこと、楽しみだな。
⑭シソは自然に生えてくるけど、今年はシソジュース作らなかった。
⑮キュウリは7本の苗を植えて一本だけが生き残った。もっと生存率を高めないといけない。
⑯去年の残りタネのジャガイモだったが、やはり最初からキチンと作らないといけないね。
⑰暑い夏を過ぎると体力が低下し、秋野菜をつくる気力が萎えていることに気づく。
⑱ネギはずっと畑にあるのに、まったく作業過程を学んでいなかった。
⑲ミニトマト、割と簡単かもね。来年はやるかな。
⑳刈り払い機、もっと活用する機会を増やそう。
㉑来年は、サトイモとグラスジェムコーンの面積を増やそう。
㉒作業の時間をもうすこし増やしたい。
㉓近くの市民農園だから、車じゃなくて、自転車でいくチャンスを増やそう。
㉔紫玉ねぎを作ろう。カボチャも来年作ろう。

などなど。いろいろあるなぁ。

つづく

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2019/09/01

「財務省からアベノミクスを救う」 西田昌司

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「財務省からアベノミクスを救う」
西田昌司 (著) 2018/11  産経新聞出版 単行本(ソフトカバー): 246ページ
No.4321★★☆☆☆

 MMTのリンクを追っかけていたら、この人のビデオにつながった。う~ん、この人かぁ、なんだか強面で、やたらと野党に激しい言葉で迫っている、アベ親衛隊だろう、なんだかなぁ・・・。そう思いつつ、このビデオを見ていた。

 しかしだ、ことMMTに関するだけなら、これはこれでいいのではないか。辺野古とか、原発、もりかけ問題など、多岐に渡れば、すぐに歩調は乱れるが、こと経済理論、特に消費税廃止、時給1500円、奨学金チャラ、などの緊急政策を裏付ける資金源確保の理論としては、これはこれでいいんじゃないか。

 ひょっとすると、この人、いい人なのかも(笑)なんて思い直し、一冊取り寄せてみた。悪いのは、安倍でもアベノミクスでもなく、財務省なのだ、という視点はそれはそれでいい。でもなぁ。

 本丸は実は財務省だったのか? 彼らは、役人中の役人として、税を増やすことだけを考えている。そして、業績を持って、どこかに天下ることだけ考えてる? 仮にそうだとしたら、財務省の管理人は、アソー太郎だろう。奴っこさんも適当にあしらわれているだけか?

 とにかく、最近反省したこと。①関心を持ち続けること ②話題にすること ③自分で考えてみること。彼を知り、我を知れば、百選危うからず。いろんな人の意見を聞いてみるのも必要だ。

 そう思って読むが、まぁ、身がはいりません、まだまだ。

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「小さなおうちの12カ月」虹乃美稀子

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「小さなおうちの12カ月」
虹乃美稀子 (著)  2019/08 出版社: 河北新報社 単行本: 172ページ
No.4320★ 

 素敵な本です。選び抜かれた感性と言葉が、しっかりと詰め込まれた宝石箱のような一冊。仙台にある小さな幼稚園の一年の風景を地元の新聞に連載、そのエッセンスを中心に、彼女の思いがいっぱいに広がっています。

 シュタイナー教育などと、やや肩肘張った紹介がされる場合もあるけれど、この本においてはその人名はほとんど出て来ません。固有名詞として学校などの紹介の時だけ。あとは、彼女の人生の中で理解し、消化した、幼児教育の本筋を、無理なく、原寸大で紹介してあります。。

 年に何度かある遠足のひとつが、博物館に付属している古い民家というのが、また、なんともいい。そこで火のある囲炉裏に座ったり、走り回ったり。季節折々の風景や行事、餅つき、七夕、父の日、梅干し作り、収穫祭。ひとつひとつが、ごく当たり前の風景でありながら、実に丁寧に、しっかりと、子供たちの歩みとともに語られています。

 実は先日、彼女の幼稚園の休みの日に招かれて、数人のお仲間とお茶をいたしました。初めての人達もいたので、私は「ミキコさんの元カレです」なんて、ふざけてしまいました。この自己紹介をマジにとった方もいるかもしれませんが、それはもちろんウソです(爆笑)。でも、そうだったらいいな、と、多少は願望を込めておきました(笑)。

 友人から紹介されて、彼女のスペースを一度だけ訪問したことあるのは、もう10年前のことでしょう。震災前のことでした。あれから彼女の活動は確実に成長し、お仲間も、ネットワークも、増えているようです。

 彼女は、中学生時代はジャーナリストになりたい、と思っていたとか。これは、私も同じだなぁ、と思いつつ、育った年代が、一回りも二回りも違うので、不思議な共通項と、不思議なギャップを楽しむことになりました。

 彼女のお母さんの実家は、私の生家とほんの数キロしか離れておらず、おそらく、何かの原風景は、どこかでつながっているはず。幼稚園がある場所は、実は青春時代の私が高校に通った道筋にあります。そして、最近は、ある伝説につながっていることに、なにかますます不思議なワクワク感が広がっているのでした。

 シュタイナーに触れたのは、おそらく私の方が先でしょう。生まれたのがずっと前なので、そうなるしかなかったのですが、彼女が彼女の人生の中で、その道を選び取ったのはさすがですね。ますます、今後どうなるのか、気になるところです。

 ある年のエイプリルフールで、ゆりかごから墓場まで、と言って、これから老人ホームや葬儀社まで手掛ける、なんてSNSにフェイクニュースを飛ばして、喝采を受けたとか。やる~。

 でもなぁ、これってホントになるかもよ。あんな雰囲気の老人ホームや葬儀社ができるんだったら、私も早目に一口加入しておこうかな(笑)。

 

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