小沢一郎氏にインタビュー!! 「山本太郎は総理大臣になれますか?」「僕にもできた!国会議員」 山本太郎他<3>
雨宮 処凛 山本 太郎 (著) 2019/04 筑摩書房 単行本: 189ページ
★★★★★
小沢一郎氏にインタビュー!! 「山本太郎は総理大臣になれますか?」
(中略)
太郎君に総理大臣の可能性があるかどうか?
それはもう少し修行して、みんなに認められなきゃいけない。
総理大臣はひとつの党だけでできるわけじゃないから。太郎くんもかなり、そういうことがわかってきたと思う。だから、もっと政治家のとしての生き方、あり方、やっぱり天下国家、1億2000万の国民の国家だから、一部の人じゃないから、そういう人たちのことを全体としてどうすべきなのか、この国をどうすべきなのかという類のビジョンと理念をしっかりと勉強しながら持つようになってくれたら、僕はもうリーダーとして申し分ないと思う。
だから多くの人たちとの信頼関係をもっと強めていかなきゃいけない。人間関係、信頼関係を。自分だけ良けりゃいいというのじゃ、それは総理にはなれない。そういうことを心がけることと、社会をどうしていくのかちう大きな理念が大事だ。
それと、政策的なことはよくわかってるけど、これも基本は人間関係なんだけど、国会の中での実務経験も重要。
各党との折衝やら、いろんな国会運営のことやら。いわゆる俗に言う「雑巾がけ」をしないといけない。自分が喋るよりも、喋りたい他の人に喋らせるとかいうことも、徐々にしなければならない。
自分の選挙が危ないと言っている間は総理にはなれない。だから選挙を盤石にすると同時に、他の人の選挙についても全部わかるようにならなきゃ、それで応援するようにならなきゃいけない。
「選挙が強い」というのは、政治家としても最大のことなんです。選挙を心配してちゃ何も喋れない。選挙のためのパフォーマンスをするしかなくなっちゃう。だから僕は三回目の選挙から他人の応援に出て、四回目からはもう選挙期間中、地元に帰っていない。それでも当選させてもらってきたから、なんでもできるんだよ。自分の信念に従って。
選挙が不安では、総理どころか実際の政治活動もできない。
選挙というのはみんな馬鹿にするけどね、民主主義の原点だからね。主権者が主権を行使するのは選挙の時しかないんだから。選挙が終わっちゃったら何も言えない。安倍さんなんぞ、選挙おわっちゃったら、もう勝手なことしてるでしょう? だけどそれを阻止する機会は選挙以外にはない。だから選挙が強いということは、ものすごい評価になる。国民の信頼が厚いということです。
また、総理になるには、衆議院議員にならないといけない。参議院で駄目ということはないが、やはり一応、第一院が衆議院だから。衆議院に代わって盤石の地盤を形成できるようにしなきゃ。
(中略)
僕自身は、つきあってすぐ、彼の能力や性格がわかった。とても頭がいいしね。非常に素直でいい性格だと僕は思う。勉強家だし、ところが他の人はわからないわけだから。最初は、他の政党の人たちとの間での距離感はあったと思う。「あんなパフォーマンスしてけしからん」とか。だけどずっとやってるうちに、他党の人も彼の性格やら何やらもわかるようになってきて、今では、彼をまったく知らない人は別にして、つきあってる人はみんな評価しているんじゃないかな。p68~70「第2章 なぜ、小沢一郎氏と合流したのか? そしてなぜ、牛歩したのか?」
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