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2019/08/23

自民党か共産党か

 自民党か共産党か。天下分け目の戦い、政権争奪戦、のお話しではない。ここでの話は、ごくごくささやかな、わが町内、わが家庭内のお話しである。

 生涯投票率100%であることは、繰り返し述べてきたことであり、結果としてそうなった、というだけで、別にポリシーを持ってそうしてきたということでもない。こちらも繰り返して述べてきたことだが、私は典型的な浮動票だ。生涯あらゆる政党、人物に投票してきた。白票は一票もない。よく考えて、最悪、50%以上の賛意があれば、今回はこの人かなと、投票してきたのである。

 しかるに、その決断の根拠はいかに。現在、身近な地域選挙が進行中である。投票日まであとわずか。選挙戦も激しい。通りを走る選挙カー。ワキ道や裏道まで入り込んでくる。駅前の演説。集会所の講演会。電話攻撃、ハガキ、まぁ、いろいろある。

 そして考えてみるに、玄関をピンポン!と押して、候補者自身が選挙前に訪問してきたりしていると、グッと心は動く。これはまぁ、とにかく余程お人よしに見えるのか、わが家にはあらゆる政党、人物が押し寄せる。ニコニコして、「がんばってください」と、声をかける。で、これっていいんだろうか。

 旗色を明確にしないのは、地元密着の商売をやっているからだけではない。そもそもそういう選別作業が好きではないのだ。決断力がない、と言われればそうなのだが、どうも好きではない。いいじゃん、あいつはあいつだし、オレはオレ。それで通してきたはずなのだが。

 さっきもまた、町内会でお世話になっている人物が、ましてやわがショウバイのお客さんが、チラシを持ってピンポン訪問してきたりすると、腰を下ろして、話を聞かなければならない羽目になる。

 今回は、先の参議院の絡みもあり、実は投票先は決まっている。なんせ、先日わが家にやってきたさっそうとした青年に、私の一票を託そうと決断したはずなのである。されど、今朝は今朝、町内会の世話人さんが、にこにこやってきて、真逆の候補者を応援してくれ、とやってきた。

 悩む。たかが一票、されど一票。これは誰にも分からないことだ。誰に告げる必要もない。もちろん、家庭内でも秘密だ。奥さんや他の家族の投票先など尋ねたことは一度もない。もちろん、明確に私が奥さんに伝えたり、頼んだりしたこともない。選挙とは、個人的には、極めて個人的な行為なのである。

 で、最近思う。自分はすでに、自分がなりたいモノになっていて、この世はすでになるべき姿の蓮華国であったとするなら、すべてがすでに許された行為なのである。目に映るすべてのものが、そのまま、ありのまま、真ならば、私の惑い、私の間違い、私の決断、私の行動は、すでにすべてがOKなのである。

 赤勝て、白勝て、まぁ、実際はどっちでもいいのだ。甲子園の高校野球だって、あっちの高校と、こっちの高校と、とにかく地元が絡んでいなければ、まぁ、どっちでもいいのだ。でも、どっちかに身を寄せてみないと、勝負は面白くない。どっちかを応援してみる。すると臨場感は高まる。ああ、勝った! ああ負けた( ノД`)シクシク… 基本どっちでもいいのだ。どっちでもいいし、どっちでもおめでとう、残念でした、だろう。そして明日には、勝負のことなんか、すっかり忘れている。

 自民党か共産党か。(あるいはサードパーティか)。まぁ、どこでもいいのだ。命取られるわけじゃない。そして誰にも秘密裏に行われる、私個人の秘め事。ここにワクワクドキドキしてもいいんじゃないか。心臓もたまには心拍数を挙げる必要がある。AちゃんかBちゃんか。思春期のあの胸騒ぎ、今ひとたび。

 いやいや、本当はもっと真面目に考えてはいるのだが、時に、こうして緩めて考えないと、息がつまる。期日前に投票するか、投票日まで待つか。直前まで待ったほうが、今回はどうやらワクワク感が持続しそうだから、それを楽しむことにするかな・・・。

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