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2019/08/15

自己責任

<ざっくり噺>

 以下は、私を含む周囲から聞こえてくる伝聞の事実を基に、ざっくりとまとめておくものである。

 年金がどのような性質のものであり、いつからどう始まって、今後どうなるべきか、については諸説あるので、今回は避ける。ここで書くのは、事実を基にした、ざっくり噺である。 

 かつて30年前、団塊の世代を中心とした働き手たちには、60歳定年引退、60歳から年金暮らし、というイメージがあった。ところが、ある年代から、年金は65歳からしかもらえず、60歳後の5年間はどうすべきなのか?という惑いがあった。

 そこで発想されたのが、60~65歳までの、個人<つなぎ>年金といいうやつである。引退後はシルバー契約となり、年収は半分(以下)に落ち込む。そのショックを和らげるために、多少の積立をしておこう、というものだ。当然、65歳からは<満額>の年金が補償される、ということを前提としていた。

ケース①
 当時はまだバブル経済の最後っ屁が残っており、積立の金利はとても高かった。年利7%である。驚くような数字だ。結論として言えば、それ以降、この金利はずっと維持されてきていて、例えば、月に5~6000円ずつ積み立ててきた人は、累計160万投資すれば、300万円で受け取ることができた。

ケース②
 すでに国内の企業年金などが破綻してしまった後、政府は、日本版401Kというものを世に出した。掛け金分を自分で投資して、管理しなさい、というものだ。5つのランクがあり、もっともリスクがなくリターンも少ないRR1から、もっともリスクが大きくリターン予想も大きいのがRR5とする。どれを選ぶかは個人であり、常に株式市場を見て変動せよ、という自己責任方式だ。リザルトはまちまちだが、RR1で20年前後運用してきた人は、仮に90万円拠出したとすると、受け取るのはざっくり80万? なぜに? これは月々口座管理費の約500円が差っ引かれたからだ。

 ①の場合は、運用会社の赤字となった。向こう30年も金利7%と予想したことに無理があった。すぐに金利は急降下したので、運用できなくなり、秘密裏に解約モードでフェードアウトさせていった。だが、賢い消費者は解約しなかった。「まんま」と高金利商品のリザルトを手に入れることができたのである。

 ②の場合。管理費は、掛け金の多寡によらず一定なので、仮に月々5~6万の掛け金を拠出できた人は、相対的に管理費のマイナスは減る。さらに、うまく運用できてRR5などのメリットを享受できたとすれば、それなりのリザルトを得ただろう。しかし、それだとしても、掛け金の何倍という結果を得た人はいないだろう。せいぜい、10%増どまりではないか。

 これらの結果から考えるに、2019年の段階で、もっとも安全なのは、タンス預金である。いくらでもいい。余裕ある人は、手元に現金を置いておく、それに限るということになる。②の場合は、マイナンバーやら、登録やらで、やたらと面倒くさいうえに、原則満期まで解約できない。

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