私的検証①「消費税は廃止」
私的検証①「消費税は廃止」
消費税で思い出すのは、そのスタート当時、社会党の土井たか子委員長が、「ダメなものはダメ」の一点張りで、声高々に否定していたこと。あの印象は強いが、いつの間にか3%になり、5%になり、今ではなんと8%にさえなっている。ああ、こんなものかな・・・。土井さんも、いつの間にか議会の議長に祭り上げられて、結果的に私的な発言を制限されてしまった。
私の友人の間では、小沢一郎に好感を持っている人も少なくないが、私はダメだ。ずっと前いつだったか、いずれ消費税は20%にする、せざるを得ない、と彼が発言したことが、頭にこびりついている。ああ、それってダメじゃん。その後、彼がどんなに言葉を翻しても、私の信頼は戻らなかった。彼と一緒にいる間の山本太郎は、正直、私の中では一文安かった。
今回、どういういきさつがあったかどうか知らないが、とにかく彼らが紐付きではなくなって、私にとっては、非常に分かりやすくなった。もちろん太郎も、自由に言いやすくなったんじゃないかな。彼は決して口汚くは言わないが、二人は決別した、というべきなのだろう。
いつか、あの沖縄のロックシンガーが参議院に立候補する時、あらゆる政党の関係者と会ったが、一番素晴らしい政治家は小沢だった、と直接聞いた。おそらくその通りなのかもしれない。そして、小沢派から立候補して当選した。その後、ロックシンガーは目立った活動も記憶に残さないまま、一期で終わってしまった。人寄せパンダだったのかな。
さて、私は消費税に対して是々非々の立場を取ってきた。福祉のためなら、消費税はやむなしかな、とやや許容的であった。もっと砕けていうなら、私たち夫婦は自営業なので、国民年金である。生涯現役で働き続けることを目指すとしても、二人の年金だけで暮らさなければならない時代がやがてやってくる。そんな時、消費税で私たちの年金を増額してくれるかもしれないし、と、甘い期待を持っていた。
つまり、私たちの年金の不足分を、みんなが消費税で割り増してくれるなら、めでたしめでたし、なんて、なんとかの皮算用をしていたのである。いや、今だって、そういう計算をしている人が多くいるに違いない。
ところが、今回、山本太郎は、そうではないよ、と暴露してしまった。消費税全体の84%は大企業の減税や、戦闘機を買ったりする分に回されている計算になる、という。これには参った。この秋に消費税10%にアップしたら、どうなってしまうのだろう。ますます詐欺口実が進行することになる。
①消費税は廃止
物価の強制的な引き上げ、消費税をゼロに。物価が下がり、実質賃金は上昇、景気回復へ。
参議院調査情報担当官の試算では、消費税ゼロにした6年後には、1人あたり賃金が44万円アップ。(れいわ新選組)
いきなり消費税廃止は無理だろうから、まずは政権をとらなければならない。そこまで何年かかるか。あまりに長ければ、絵に書いた餅ということになる。いやいや、次の衆議院選挙の直後かもしれない。ということは、現衆議院議員の任期は最長2021年10月。2年以内。
来年のオリンピックのことを考えれば、その前か、その後か。その時、れいわが大躍進して、山本総理大臣が出現すれば、このビジョンは、ますますリアリティが増し、絵に書いた餅ということではなくなる。可能性は十分ある。
現在、消費税は20兆円といわれている。国民1億3000万人でざっくり割ると、ひとりあたり15万円。一家4人家族なら60万円の減税となる。この部分を大企業やら国債発行やらで賄うことができるのであろうか。いや、してもらわなければならない計算となる。
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