「もっと上手に市民農園」<7>
「もっと上手に市民農園」4.5坪・45品目 小さな畑をフル活用(コツのコツシリーズ)<7>
斎藤 進(著) 2012/3 農山漁村文化協会 単行本 103ページ
★★★★★
あなたの趣味は何?と聞かれたら、今の私は、仏像彫刻、俳句、そして市民農園、と答えるだろう。だけど、それって、本当? 少なくとも市民農園をやりたいとは思っているが、趣味と言っていいほど、成功はしていない。むしろ失敗だらけで、もう今年で最後で撤退しよう、なんて思っていたりするのだから、趣味と言えるほどでもないかなぁ。
この本は、そんな私を、じっと後ろから応援してくれている一冊である。当ブログ15年の中でも、ベスト10の中の一冊に選ばれるほどの一冊である。この本を最初に見つけたのは2015/04/24。すでに4年前のことである。その後、種々の農業本に出合ったが、象徴としての一冊としては、この本がベストである。
3・11の前後、私が読んでいたのは、ゲーリー・スナイダーの「地球の家を保つには」、そしてビル・モリソンの「パーマ・カルチャー」だった。狙い目は悪くなかったが、どっちかというと、頭でっかち、ヘッドトリップ、大地から離れた、哲学的傾向に傾き過ぎていた。
そんな私に、身近にあった市民農園の登場は、かなりジャストサイズで、私にはのめり込むべき対象となった。面白かった。実験もした。成果もあった。家族にも喜ばれた。でも・・・・。
翌年、ちょっと離れた場所にクラインガルテンを見つけた。これがまた新しい可能性を開いてくれるかもしれない、と期待感を抱かせてくれた。楽しかった。いろいろ成果はあった。成功もあった。しかし、もちろん、失敗もあった。いや、むしろ、全体としては、市民農園、クラインガルテン、いずれも、失敗、と烙印をおされてしまいそうな今日なのである。
ここで起死回生となるべき手段として、耕運機、刈払機の再利用、ということになった。ここから私と地球のつながりは深まっていくだろうか。いや深めていかなければならない。
そして、ここまでではっきりしていることは、失敗の原因の二つ。一つは「菜園日記」の不在。そして「土づくり」の失敗である。菜園日記は、一年間のイメージが必要である。そして土づくりは、科学と、冬季間の情熱が必要である。これは、夏場の今、すぐに取り返せることではない。じっくり腰を据えて生きていく姿勢である。
言い訳をすれば、確かにこの数年、老母の介護で時間を取られていた。気が気でしかたなかった。畑より母のほうが大事だったよな、確かに。しかし、それも今年で終わった。今年後半から、そして来年以降、もうすこし畑仕事に集中して行こう。
つづく
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