「毎日が発見」 2019年1月号 90代、現役宣言!<2>
「毎日が発見」 90代、現役宣言! <2>
毎日が発見編集部 (編集) 2019年1月号 雑誌 275 ページ
★★★★★
生涯現役の条件が、健康、家庭、仕事の三条件が必要だとすると、まずは健康に留意するということになろう。無病息災とはいかなくても、むしろ一病息災のほうが、ふだんから健康に留意するので、長生きできる可能性がある。持病があったとしても、決して生涯現役を諦めるべきではない。
定期的な健康診断を受信し、早め早めに対応すれば、まずは自分のやるべきことをやっているということになろう。急死や事故死のリスクは常にあるわけであるが、それは高齢者だけにあるわけではない。人生とはすべてリスクにとりまかれている。人生には三つの坂があるという。上り坂と下り坂と、そして「まさか」があるのだ。
家庭環境はそれぞれ各自の特徴があるだろうが、私のように日常生活が自立していない人間は、食事や身の回りの掃除、洗濯などをしてくれている奥さんと仲良くしていかなければならない。いざとなれば、自分でもなんとかできるであろうが、奥さんがいなくなったら、かなり落ち込むだろう。やっぱり最低でも家の中の環境を整えておかなければならない。
そして、当然、仕事ということになろうが、私の現在の職種は、75歳。80歳でも現役が活躍している分野でもあり、私もまたその年齢まで頑張りたいと思うのである。しかし、だからこそ、業界全体が若返りを狙っており、むしろ私が後期高齢者になる頃には、あっさりと切り捨てられるかもしれない。しかしまぁ、それもしかたなかろう。その時はその時じゃ。
健康、家庭、仕事。この三位一体は、それぞれが互いに支えあっているので、どれが欠けてもいけない。健康があればこそ、家庭も安定し、仕事に向かうことができる。家庭があればこそ、社会も私に仕事を与え、健康維持に拍車がかかるというものであろう。仕事があればこそ生涯現役と言えるのであって、それは健康の源となり、家庭も幸せ、となるに違いないのだ。
さて、その三位一体を崩すのは何か。まずは健康。視力や思考力の低下傾向は止むを得ないとして、ある一定程度以下になれば、これは仕方ないだろう。最低クルマを運転できること。パソコンを活用できること、電話でキチンと意味のある話をできることなどは、最低条件であろう。
逆に、手術などで長期入院したとしても仕事はできるだろう。視力はまぁ老眼鏡対応でなんとかできる範囲であればOK。聴覚のレベルは分からないが、補聴器などで補助できればまずはOKだろう。クルマの運転も必須とも言い難い。最小限にクルマを抑えることだってできる。つまりある一定程度の体力低下、老化なら、なんとか乗り切れるし、そのように仕事を作り変えて行けばいいということだ。逆に、専門知識とか信頼とか、高齢者でなければできない一芸を身につけることができれば、なおいいだろう。
家庭環境や、人間関係、顧客との信頼関係などは、中心中の中心である。ここを外してはならないし、ここにこそ最高の留意を払うべきである。生き生きとした人間関係を常に構築できるように、智慧を使っていくべきだろう。逆に、奥さんや親友や、お得意さんを失ったりしたら、大変だろうな。そうならないように、祈るばかりだ。
仕事の成り行きに関しては、なんとも言えない。業界の動き、業務上の成績、能力の対応力、などなど、常に対抗しきれなくなる可能性はつきまとう。されど、いままでだってそうだった。これからも、そうだ、というだけではないか。
昔は、仕事には、IT力、英語力、FP力、などと言われたことがあった。私の現在は、私の業務をこなす程度には対応力を持っている。これ以上磨きをかけていくのもいいだろうが、むしろ、人間力としての幅の広さ、寛容さ、深さを、人間としてみにつけていくべきだろう。
こうして見ると、我が人生において、生涯現役を達成するには、ただひとつ、気力であろう、という気がしてくる。自分で声高々に「生涯現役」と宣言すれば、それでいい、OK、という気がしてくる。
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