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2019/05/20

「BESS WELCOME BOOK」「住む」より「楽しむ」BESSの家

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「BESS WELCOME BOOK」「住む」より「楽しむ」BESSの家
㈱アールシーコアBESS 2019/04 住宅展示場パンフレット p26
No.4296

 ちょっと時間ができたので、気分転換に近くにある住宅展示場に。開発を逃れた郊外の坂勾配の陰に隠れた自然豊かなところ。どうかすると他の住宅などまったく見えない山間さえ思わせる。ここにいつからかひとつのハウスメーカーの住宅展示場ができていた。

 そう昔のことではあるまい。せいぜい数年だ。すくなくとも3・11後。だが、パンフレットを見る限り、この会社自体はどうやら30年以上の歴史はあるようだ。

 経緯はともかく、実体としては、東京の目黒区の会社が全国に張り巡らしているフランチャイズに、地元の中小企業が呼応し、地元三県にまたがって、住宅展示場を作り、住宅販売を手掛けているらしい。

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 いつも書店で立ち読みするような雑誌には、必ずと言っていいほどこのメーカーの広告が掲載されている。相当な広告料だ。決して現代的なマーケティングから外れているわけではない。いや、むしろ現代的なマーケティングを逆手に取って、自らの価値観を強く主張しているように見える。

 BESSって、ベスと読むのだろうか。ベース? まぁ、どちらでもいいが、曖昧なまま、なかなか距離を詰めさせないところが、さらに魅力的に見える。

 今回、さっそく6~7軒ある展示場物件を見て、率直に言って面白いと思った。なかなかいいよね。こんな暮らしができたら、それはそれで素晴らしい。楽しいだろうな。なかなか魅せる。

 そして、手の届かないブドウは苦いの法則で、逆に批判的な目で見てみる。まずは、これは結構な値段がしますね。家だけ見れば、通常の家屋が買えるし、ひょっとするとそれよりは割高である。構造にゆとりはあるが、むしろそれは無駄にもつながる。

 例えば、ポツンと一軒家のような、手作り感満載の一件ならこれもいいだろう。私ひとりが気ままに何年もかけて作り続けたら、こんなになっちゃったよ、というような感じならそれもいい。されど、器がまずまずで、それを補うように、薪ストーブや、タペストリーや、家具などが重なっていて、なかなか住む人のセンスが問われる家構造と言えるだろう。

 木質系ではあるが、耐性はどれだけあるか。周囲に溶け込む協調性はどうか。思ったより狭いんじゃないか。

 我が身に引き寄せて、結論として言えることは、もしふさわしい土地があり、この構造材をこの十分の一の値段で購入でき、ゆっくりハンドメイドできるシステムなら、おそらくこれは買いであろう。しかも、住むのは、せいぜい一人か二人。あとはいつでも友人大歓迎、という環境なら、まずはOKだな。

 これから子育てをしよう、20年30年と住み続けよう、という場合、家族の意志がずっと統一できるかどうかは、かなりな見ものだ。暖房費も相当かかりそうだぞ。維持費もなぁ。

 このコンセプトシートも面白い。自然機能と人口機能を対峙させ、さらに感性と合理性を対峙させ、その中心からやや自然と感性のほうにずらした位置に自らを置いている。まぁ、これはこれでいいだろうな。

 年齢から言っても、好みから言っても、私が今更このメーカーに発注することはないだろう。されど、このコンセプトは現在の我が暮らしに取り入れることは可能だろう。ここまでワイルドでも、ここまでグッドセンスでもないが、思えば、わが家もこのコンセプトで設計したのだった。

 25年前。キーワードは「地球」だった。木の家で、漠然とした自然に囲まれて、交通の便もそこそこで、可変性のある家。まぁまぁ楽しんで来たよね。そしてこれからも。

 住めば都。暮らせば地球だ。BESS。このコンセプトはいいと思う。

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10)返の巻」カテゴリの記事

コメント

>ダルマラジ
なかなかイイ感じですよね。プレカット工法のログハウスというところでしょうか。とくにこだわりなければ、そして自分で設計・施工できる時間も力もなくて、資金がなんとかなれば、これもありですね。
注文付き建売で、何件かまとめて開発もしているようなので、ご近所がこの雰囲気だったら、それもいいですよね。
それでもアフターメンテナンスを、日々楽しめればのことですが。

投稿: Bhavesh | 2019/05/21 09:36

ここ、富谷にある時通いました。結局はここの営業さんが移ったHMにしたんですが、コンセプトを踏襲させて頂きました。デザインとコンセプト重視のHMですね。アフターメンテが結構大変。

投稿: ダルマラジ | 2019/05/21 09:04

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