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2019/04/08

「京都人の密かな愉しみ」源孝志 他 <5>

<4>からつづく 

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「京都人の密かな愉しみ」 <5>
NHK「京都人の密かな愉しみ」制作班+源孝志 (監修) 2018/03 宝島社 単行本: 186ページ

 たまたま遊びに立ち寄った友人S君に聞いてみた。この番組、知ってる? どうやら知っているどころか、全番組録画しているらしい。一言居士である彼の、ご説は始まった。あの番組はすごい。着ている着物だけでも何百万もする。出演している役者陣もそうとうにすごいね。あれだけ集められるのは、さすがNHKだからだ。

 テレビだけじゃなくて、実際行ってみればいいじゃない。オレなんか、毎年京都に行ってるよ。あの時のあの場面のあのあそこは、放送される前の年に行ってるよ。いいところだよ。あの寺と、あのお菓子屋は、結構離れているんだよね。結構遠いよ。よくあそこまで行ったよね。

 とかなんとか、誉め言葉なんだか、自慢話なんだか、分からない話が始まる。いや、別にこちらは、決して、京都ファンではないのだ。むしろ、京都人、というところは飛ばして、「密かな愉しみ」だけのファンだと言っても、可笑しくはない。ドラマの場所が、京都以外のどこかの街で、しかもドラマのクオリティがこれだけ高ければ、きっと誰でも好きになるんじゃないだろうか。

 そうそう、そういえば、「植物男子ベランダー」って番組も好きなんだよね、と話題を変えてみた。そうすると、どうやらこちらの番組も彼もお気に入りらしい。ふ~ん、結局は同年配の長年の友人である。テレビ番組の嗜好も似通っていてもおかしくはない。。

 オレはさ、どうも、このオムニバス番組が好きらしい。どうしてこういうタイプの番組が好きになるのかな。と問うてみたが、こちらは、あまりに明確な回答はなかった。オレはさ、なんだか大河ドラマのような長尺のストーリーを追っかけるのがどうも億劫になっている。途中でブツブツ切れて、あとからタロットみたいに、自分なりに再構成してみるのが好きなのかもしれない。そう思った。

 そもそも、この番組、一番最初に、最終回の「桜散る」から見たんだよね。あ、それじゃ結末が分かっていたんじゃない。いやいや、そうじゃないんだ。むしろ、わかりにくかった。どこをどうつなげれば、どうなる? っていろいろ悩んだよな。それに、あの「逢瀬の桜」が良かったんだ。あのころちょうど仏像を彫っていたからね、あの演劇少女の父親が仏師だってところが、ハマり口だったな。

 悲恋というのかな、悲しい恋物語がいっぱい詰まっていてさ。なんだか胸キュンとなるよ。あの娘さんもかわいかったな。夏の井戸の話も怖かったな。うん、あれは誰それの息子で、なかなか好演だったな。へ~、息子なのか。とにかく引き込まれたなぁ。

 まだまだ続いているんだよ、知ってる? 知ってるよ、Blue修行中、って奴だろ。これまで二作がDVD化されているが、まだ、レンタルショップにも並んでいないんだよね。楽しみにしているんだ。ほかのDVDは近くの図書館で5巻とも借りることもできる。この本もあるからね。すぐ借りられると思うとうれしいよ。

<6>につづく

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