「WIRED (ワイアード) VOL.32」デジタルウェルビーイング特集
「WIRED (ワイアード) VOL.32」「DIGITAL WELL-BEING」
デジタルウェルビーイング特集 雑誌 – 2019/3/14 Condé Nast Japan (コンデナスト・ジャパン) (著), WIRED編集部 (編集)
デジタルウェルビーイング特集 雑誌 – 2019/3/14 Condé Nast Japan (コンデナスト・ジャパン) (著), WIRED編集部 (編集)
No.4271★★★★★
「WIRED」は不思議な雑誌だ。発行母体もはっきりしないし、編集長も突然変わる。廃刊したかと思えば、すぐさま再スタートしたりしている。ある意味いい加減な雑誌である。
しかし、まったくいい加減でないのは、アメリカの元の雑誌がしっかりしているからだ。雑誌としてしっかりしているばかりではなく、その内容もしっかりしている。ある意味、現代アメリカをリードするカルチャー雑誌である。
その内容を日本語ばかりではなく、日本のカルチャーに置き換えようとしているのだが、どうもそのコンバージョンがうまくいっているとは言えない。そのうまくいっていないところが、ある意味、この雑誌特有の魅力である、というのだから、困ったものである。ガイコク人のカタコト日本語が珍しく見えるのに似ている。
今号の内容も、どこか翻案に無理があり、どの努力がありありと見える。その涙ぐましい努力がまた涙ぐましい魅力と見えてくるのだから、かなり複雑骨折している状態である。
この号の方向性には基本、賛成である。間違っているとは思えないし、今こそ、こういうテーマでアメリカでは論じられているのだろう、という推測はすぐに成り立つ。そして、そのところを日本に紹介しようという努力もまた、好ましいの一言に納まる。
されど、その提案を、日本の環境が、受け入れることはできない。ひとつもふたつもギャップがある。そのギャップがなんとも悩ましい。この雑誌の提案は日本は受け入れない。受け入れることはできない。カルチャーが違い過ぎるのだ。
日本にいて、アメリカがどういう状況であるのか、ということを推測するには、この雑誌は有効である。まぁ、その程度だろう。
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