「現代語訳 風姿花伝」 水野聡

「現代語訳 風姿花伝」
水野 聡 (翻訳) 2005/01 出版社: PHPエディターズグループ 単行本: 111ページ
No.4263★★★★★
風姿花伝。立派なマーケティングの教本である。お客ありき、スポンサーありきの世界である。されど、お客ありき、スポンサーありきからスタートしたのでは達人になれない、と、そういう極意を子々孫々に伝えようとした本。
弟子筋ではなく、一子相伝を基本とした血脈に伝えようとしたところが味噌。それが700年に渡って伝えられきた。現代語訳であるから、現代人にもわかりやすいことは当然としても、その極意の本質が、芸の高見に比して、実に現実的で、俗でもある。
孤高、超絶、独覚を喜ばない。秘してこそ花。されど、振り返る人も、愛でる人もない森奥の花を喜ばない。
わびさびの世界でありながら、それをしっかりとマーケットプレイスのまな板に上げてしまっているのは見事。
逆に、私などは、その辺がクサい。
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