「オン・ザ・ロード1972」<78>08/24 舎弟宅(東京)(1)
「オン・ザ・ロード1972」80日間日本一周ヒッチハイクの旅
「時空間」創刊号 1972/11/20 時空間編集局 ガリ版ミニコミ 102p 目次 全日程
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<78>1972/08/24 舎弟宅(東京)(1)
この日と次の日は、舎弟宅に滞在したことになっている。はて? 舎弟とは誰? 読みは二通り。ひとつは、前日宿泊させていただいた篠原さんに確か弟さんがいたような気がする。たしかノンポリに近い大学生で、優しい人。
いくらなんでも女性一人住まいに長逗留させてはもらえず、弟さんを紹介されて、歓迎されて、邪魔にもされず、ゴロゴロしていたか、近所をブラブラしていたか。ここでは、弟さんがいたと仮定して、メモしておく。
男住まいは、とにかく小ぎれいなところは少ない。台所も共用だったりする。トイレが共用なのは当たり前。風呂は近所の銭湯が定番。そういうぶっちゃけたところが、また私みたいに転がり込んでいく人間には、割りと入りやすい。
銭湯はなかなか気持ちがいいもの。誰であろうと、数百円払えば、対等に時間を費やすことができる。伸び放題になっている頭をシャンプーし、いよいよ臭くなっている下半身などを、気持ちよくゴリゴリ擦る。
共用の台所と言っても、まともな冷蔵庫もなく、トタン張りの流し台とまな板と包丁がある程度。鍋かま類は、誰かが忘れていったような古いものを使用する。水道は蛇口が短く、使い勝手が悪い。でも、あるだけまし。銭湯に行かない時は、その蛇口の下に頭を突っ込んでシャンプーする。
水でタオルを絞り、体を拭く。これでなかなか快適なものだった。男部屋には余計な寝具が準備されてないことも多いが、夏だし、別段不自由はしない。畳の上に裸で寝て、持参したシュラフを寝袋にする。
飯も外食などしていたら、すぐにカネがなくなるので、近くの商店で買い出しして、ちゃちゃっと、ラーメンライスなどをつくる。冷やし中華や、チャー飯や、ひやむぎなど。食費まではお世話になれないことが多いので、積極的に台所に立つ。少なくとも洗い物は任せてください、みたいな姿勢が大切。
エアコンなんてあるわけがなく、とにかく真っ裸になって、汗をかきかき過ごすのである。
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