「オン・ザ・ロード1972」<79>08/25 舎弟宅(東京)(2)
「オン・ザ・ロード1972」80日間日本一周ヒッチハイクの旅
「時空間」創刊号 1972/11/20 時空間編集局 ガリ版ミニコミ 102p 目次 全日程
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<79>1972/08/25 舎弟宅(東京)(2)
さて、この舎弟という謎の人物の推理第二弾。実は関西出身のミニコミ発行者だった、といいう説。舎弟とは弟という意味ではなく、単に旅仲間たちの通り名だったりする。ちなみに私の当時の通り名は、せぇこぉ。口の悪い奴は、ふぁっく、と言った。
この舎弟二号は、他の誰かのキャラクターとダブってしまうかもしれないが、エピソードの一例として、書いておく。
彼は広島出身の20代中頃の男性。会社員とか学生をやっているわけではなく、工事現場などの力仕事や、街でバッチ売りをしていたりする。朗らかな好人物だが、広島が話題になったので、私も原爆記念館を訪ねてきました、言った時、すこし雲行きが変わった。
実は彼も被爆二世なのだという。父親も母親も被爆しており、近親者では亡くなった人もいるという。自分も今はなんとかやっているが、いつ発病するか分からないという不安を抱えているのだと。最近ちょっと体力が落ちているので、どうだかなぁ、と思わせぶりな語り。
この当時の若者にありがちな文化で、いっぱつキメルのが好き。病気なんだか、薬害なんだか、分からない状態であったんだろうな。
ミニコミ内容は、例によってのガリ版新聞。内容も至ってプライベートな内容だったが、そのことがかえって良くて、そのような発信媒体を持っているということが、お互いの安心材料になり、またこの後のネットワーク化の基礎となった。
ただし、この人物とはかなり親しい付き合いをしたつもりだが、いつのまにか私たちのレーダーからは消えていった。おそらく、広島に帰り、ミニコミなどの発行もいつの間にかやめたのだろう。今でも病魔に負けず、元気でいてほしいが・・・。
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