「オン・ザ・ロード1972」<62>08/08 出雲大社 広島島根県境
「オン・ザ・ロード1972」 80日間日本一周ヒッチハイクの旅
「時空間」創刊号 1972/11/20 時空間編集局 ガリ版ミニコミ 102p 目次 全日程
★★★★★
<62>1972/08/08 出雲大社 広島島根県境
この日は広島から、いきなり島根県の出雲大社へヒッチハイク。別段に観光旅行や神社仏閣を回っているわけではなかったが、やはり有名な観光地には行ってみたくなる。出雲大社は、出会いの神様ということだが、こちらでの出会いはなし。
しかしまぁ、あとになって気が付けば、出雲大社は実に重要な歴史的ポイント。この時行かなかったら、一生行くチャンスを失ったかも。
このあと鳥取のサクランボユートピアに向けて出発。だいぶ日が暮れてしまった。地図を見る限り、あの山を超えれば目的地なのだが、どうもこの時間からでは難しい。山を越えると言っても、急こう配のヤブの中を超えて行かなければならないのだ。
こりゃ、無理だ。遭難するかも。今日はこの辺でビバークだな。ただ、田舎町の小さな町ゆえ、適当な公営地がない。そこで、すでに雨戸を閉めてしまった商店に掛け合い、軒下のベンチを借りたい、と申し出た。
出てきたのは、中年の小母さん。気の毒そうにこちらを上から下まで眺め、いいから中に入りなさい、と家の中に入れてくれた。
実はその夜、彼女はこの家に一人だった。訳も分からない若者が突然やってきて、軒下を貸してほしいと言っても、気持ちが悪かったのだろう。断ることもいかず、家の中に泊めてくれることになったのだ。ありがたいものです。
山奥の静かな地方だった。布団も貸していただいて、横になるとすっかり寝入ってしまった。真夜中に、柱時計が、ボーン、となって、ちょっと目が覚めた。
翌日は軽い朝食もごちそうになりました。いやはや申し訳ありません。どうもごちそう様でした。
| 固定リンク | 0
「25)退の巻」カテゴリの記事
- 「オン・ザ・ロード1972」<75>08/21 清水駅(静岡)(2019.02.27)
- 「続・彫刻刀で楽しむ仏像」関侊雲他<28>(2019.02.27)
- 「オン・ザ・ロード1972」<74>08/20 小諸駅 (2019.02.26)
- 「オン・ザ・ロード1972」<73>08/19 ドッキング at アミ 小諸駅前 (2019.02.26)
- 「オン・ザ・ロード1972」<72>08/18 上高地 トラック(2019.02.26)
コメント