「オン・ザ・ロード1972」<57>08/03 SOON(長崎)
「オン・ザ・ロード1972」 80日間日本一周ヒッチハイクの旅
「時空間」創刊号 1972/11/20 時空間編集局 ガリ版ミニコミ 102p 目次 全日程
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<57>1972/08/03 SOON(長崎)
この日はうまいこと長距離などを捕まえることができたようで、一気に鹿児島から長崎市内まで入った。長崎は、数年後、末永蒼生氏が中心となって児童画研究会の全国大会が行われ、その時スタッフとして参加したので、なんとなく、親しみやすい街である。長崎ちゃんぽん💛
ここに書いてあるSOONとは、スーンと読んで、その名の通りのミニコミを出していた集団だった。一軒家、あるいは集合住宅の二階だったように記憶するが、事務所兼共同生活の場になっており、割りとよそ者は入りやすく、受け入れてくれた。
というのも、この集団は音楽の企画もやっており、この日あたり、福岡沖のののこ島とかいうところで野外コンサートが行われていたのだ。多くのスタッフがそちらに出向き、残りの留守番役の数人のスタッフが事務所を守っていた。
「SOON」というミニコミも、当時では当たり前の謄写版印刷であったが、なんとユニークなことに、模造紙一枚の大きな色紙がベースになっていた。通常の印刷だと、せいぜいA3ぐらいの大きさがマックスなはずなのだが、その模造紙全体が謄写版印刷になっているのである。しかも斜めとか、互い違いとか、とにかく、度肝を抜かれるようなデザインだった。
あの印刷はどうしたのか、結局、聞き逃してしまったが、当時考えて、今もそれしかないだろうな、と思うのは、謄写版のスクリーンの部分を外して、一枚一枚その部分だけ印刷し、何回も何回も、位置を変えて謄写版のローラーを擦ったに違いない。
私は、このグループがよっぽど居やすかったらしく、次の日も次の日も滞在させてもらい、観光地巡りをしていたようだ。ありがとうございました。
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