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2019/02/15

「オン・ザ・ロード1972」<50>07/27  鹿児島港

<49>からつづく

Jkk1
「オン・ザ・ロード1972」 80日間日本一周ヒッチハイクの旅
「時空間」創刊号 1972/11/20 時空間編集局 ガリ版ミニコミ 102p 目次  全日程
★★★★★

<50>1972/07/27鹿児島港

 熊本の虹のブランコ族でなにやら直観めいたひらめきを得たので、実はもうすこし滞在したかったが、次の日程が迫っていたので、また鹿児島へと引き返すことにした。

 その日程とは沖縄に行くこと、そしてその旅は50CCバイクで仙台から東京経由で走ってきているれおんとの合流である。私はヒッチハイク、彼は原付バイクでの旅なので、一緒の旅というわけにはいかない。

 次の合流地点は鹿児島港である。体力勝負ながら、とにかく走れば予定通りの日程をこなせるバイクと違い、ヒッチハイクの旅は、予定は未定だ。早め早めに行動しないと、約束を守れないことになる。

 この時の鹿児島港についてはわずかなシーンとして脳裏に残っている。れおんはサングラスをかけて、例の小柄な体に、もともと濃い無精髭を生やして、黒シャツでやってきた。ちなみに私は、いたって髭がうすい。私はこの旅でマトモに髭を剃った記憶がないが、自分にも髭が生えるのだ、とわかったのは20才を過ぎたころだった。

 そして、もう一つ分かったことは、真夏の九州である。れおんの中古バイクはヨレヨレになっていた。あちこちの部品やら能力がだいぶヘタっていたのである。だから、考えてみれば、彼の日程だって、本当はどうなるか分からないようなスケジュールだったのだ。

 とにかく今回は彼のバイクは港のどこかにバイクを預け、二人そろって、沖縄に旅立つことである。この日の日程は鹿児島港としか書いていない。ここで、沖縄へいく船を待つ他の客たちと一緒に一泊したのだろう。れおんは、鹿児島駅に宿泊した。

<51>につづく

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