「俳句、やめられません」 季節の言葉と暮らす幸せ 岸本 葉子
「俳句、やめられません」 季節の言葉と暮らす幸せ
岸本 葉子 (著) 2018/01 小学館 単行本: 206ページ
単行本 – /31
No.4240★★★★☆
新図書館からは限界ぎりぎりの10冊借りてきた。各コーナーの配置もよくわからず、駐車場の1時間という枠の中で、まずは、これは面白そうかなぁ、というものを10冊。その中からジョブズ本を抜けば、あとは9冊。
さて二冊目に抜き取ったのがこの本。俳句本である。俳句と言っていいのかどうか、この1~2年、私も五七五を書いている。これまで200句足らずの作品であるが、私の場合は、俳句というより川柳向きのキャラではあるようだ。
しかし、今回の目的意識からすると、川柳ではダメで、やっぱり俳句がいいと思う。そして、短歌でもふさわしくないと思うのだ。
実はこの数年ブログを書いてきて、最初はネット上に何を書いたらいいか苦悶したが、読書ブログと決定してからは、むしろ言葉を増量するワザを磨いてきたとも言える。多弁に過ぎる面が多々あったと、今になれば反省するところありありだ。
そして時やよしと、言葉を減らし、無口化へ向かっている途中なのであり、三十一字ではなく、さらに五七五としたのだ。まぁ、究極の一字でもいいのだが、まだ早い。
俳句と言っても、五七五に季語の一つでもほおり込めばいいだろう、程度のことだが、気をつけていることは、持って回った言い回しはしないこと、簡単な言葉を使うこと。それしかできないからだが、それともう一つ、敢えて言えば、それは一日一日の辞世の句であろう、としているところである。
それともう一つ。この五七五遊びが続いているのには理由がある。台紙というか、短冊の厚紙である。実は仕事に使う書類をリクエストすると、そのメール便の台紙としてA4版よりちょっと大きな厚紙がついてくるのである。
この厚紙、メール便を受け取って封を切ってしまえば、あとは用済みとなる。これまで何年も、捨てるに捨てられず、何かに使えないかと考えてきたが、結局ほとんど使い道が見つからなかった。
そこに朗報が。これを三分の一に縦に断裁すると、ちょうど短冊にふさわしい大きさと厚さになるのである。この自作短冊に、子供たちが残していった書道用セットで俳句を筆書きし、自作掛軸に掛けるのである。これが気に入っているのだ。
俳句らしきことを始めたよ、と漏らすと、テレビでいろいろ俳句番組をやってるよ、と教えてくれた。いろいろな趣向の番組があり、司会者や選者のキャラもいろいろだ。その中で、岸本葉子女史はなかなかの才人風で、おしとやかな大和なでしこ風で、とてもいい感じ。
彼女の本は、もうすでに一年前の本だが、まぁ、当ブログの範疇では、ギリギリの新刊本の部類である。この本、ベスト新刊本リストに登場してくるかな・・?
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