「臨済録」 入矢義高 <1>

「臨済録」 <1>
入矢 義高 訳注 1991/01 岩波文庫 ワイド版岩波文庫 並製 ・ カバー ・ 230頁
No.4231★★★★★
読み始めたばかりだが、どんどんページが進んでいく。これは文庫本扱いなのだが、ワイド版なので、文字が大きい。読みやすく、わかりやすい。それに、漢文、読み下し文、日本語訳、解説がついているので、ひとつの講話についてのページがあっと言う間にすすむ。
全部読んでいたら、それは時間がかかるのだろうが、日本語分だけ、まずは読んでみる。いや、読みやすい。分かりやすい。どんどん進む。こんなに進んでいいのだろうか。と、思う。馬祖などを読んだあとだと、実に「論理的」で、説得力ある。
でもこれって、ちょっと危ないかも。読みやすく、わかりやすい、というのは、少なくとも禅においては落とし穴になる可能性もある。ストーリーが楽しいあまり、その中核になっている部分、つまりこちらへ対する変革要求を見落とす可能性があるのではないか。
かの、お互い還暦を過ぎた身近な親戚が勧めてくれた一冊である。この本は、ある意味危険である。面白いので、「分かった気」になってしまう。あいつは本当に分かっているだおるか、などといぶかる。
いや、オレだって、分かっているかな。面白いけど、だけど、文面に踊らされているんじゃないか。なにか抜けているかも。
編集者や監修者、訳者が有能なあまり、上手に料理され過ぎているのではないか。もしそう思うなら、次は、漢文の原文、読み下し文、日本語訳、解説を、随時追っかけてみるのもイイかもしれない。
この手の本は、わかりにくければほったらかしにするし、わかったらわかったで薄味になって忘れてしまうし、要注意。まずは最後まで日本語訳を読んで、その後、最初から、原文を味わい、解説を味わいしながら、なんども繰り返し読んでみる必要がありそうだ。
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