「Pen」2018年11/15号超おさらい! 日本美術史<1>
「Pen」2018年11/15号超おさらい! 日本美術史<1>
2018/11 出版社: CCCメディアハウス 雑誌 p150
No.4290★★★★☆
「Pen」は好きな雑誌である。本屋に行ってもついつい視線を奪われる。かと言っても、毎回手にするわけでもなく、小遣いを削って自宅にお持ち帰りという号は、ごくごく限られている。ほとんどが立ち読みで終わる。
しかし今回は、「完全保存版」と銘打ってあるだけあって、ついつい衝動買い。これだけの内容でこの価格は安いでしょう。なんだか豊かな気分になった。
縄文時代の土器・土偶、飛鳥時代の仏像、奈良時代の大仏、平安時代の仏画・絵巻、鎌倉時代の彫刻、室町時代の水墨画、桃山時代の屏風と利休の茶、江戸時代の浮世絵、明治時代の日本画、そして現代のモダンアート。
ここまでくれば、まずは日本の美術史の縦糸はピンと張られた感じだ。この縦糸にゆったりと横糸を絡ませれば、それは見事な日本美術史になろうと言うものだ。
藤田正勝 「日本文化をよむ」 (2017/08 岩波書店)では、 五つのキーワードとして、心、悪、無常、花、風雅、 が取り上げられていた。あの集約性に匹敵するような内容である。
この雑誌のように、超おさらい!世界美術史、なるものが登場しないだろうか。こんな簡単なまとめができれば、それはそれは素晴らしいことだろう。
店頭では「ホモ・デウス」が平積みされていた。世界的ベストセラー、との触れ込みだ。人類はどこに向かうのか? サイエンスとサピエンスの未来。
面白そうだが、どうも面倒くさそう。このテーマも、この雑誌の画像数十枚のように語られるなら、もっと簡単に理解できそうだなぁ。
この本もいずれ気が向いたら、読んでみよう。
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