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2018/11/08

「 OSHO・反逆の軌跡」ヴァサント・ジョシ <2>

<1>からつづく

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「異端の神秘家  OSHO・反逆の軌跡」現代の覚者・魂の伝記<2>
ヴァサント・ジョシ 著 2018/11 市民出版社 A5変判・並製 400頁 原著2010/05 
★★★★★

 さっそく近くの大型書店を覗いてみるが、あるべき棚には見当たらない。店内検索パソコンを見ると、実は一冊だけ入荷していた。だが、まだ陳列棚に運ばれていない段階だった。女性店員さんが、さっそく持ってきてくれた。

 ざっとめくった限り、やはり、「反逆のブッダOshoの軌跡」(1984/10 めるくまーる社 原著1982)に加筆訂正した、「OSHO The Luminous Rebel」 ( 2010 Wisdom Tree)の邦訳である。ということは、前半部分はすでに読了済みなので、後半部分から読み出した。

 最初の最初からOSHOと表記されていたり、いくらジャーナリストという触れ込みであったとしても、おそらくサニヤシンの一人であろう著者の、やや身びいきな点が気にならないでもない。それでもやっぱり一気に読ませる内容である。

 

 「Osho:アメリカへの道」 砂漠の実験都市・ラジニーシプーラムの誕生と崩壊の真相(マックス・ブレッカー  2005/10 めるくまーる 原著1993)が、オレゴンのコミューンで起きた出来事を詳しくレポートしているのに対し、こちらはOSHOが肉体を離れるインドの1990年までを追いかけている。

 同時期をOSHOと生きてきたサニヤシンや、以前よりOSHOに意識を向けてきた読者なら、すでにほとんどのガイドラインについては周知している内容である。されど、このようにまとまって紹介されているレポートは少ない。初めてOSHOに触れる人や、これから読んでみたいという人には、うってつけのガイド本になるに違いない。

 しかし、それにしても、と思う。この本でさえ、1990年までのストーリーなのである。あれからすでに四半世紀が過ぎて、ようやくこの段階か、と日本のOSHO「研究」追っかけの遅々とした歩みに愕然とする。

 大きく分けて1974年から1990年までの、OSHOが私たちの視野に入っていた間の17年間以上の、すでに28年が経過したのである。ひとりOSHOの存在について談義される必要は感じつつも、それ以降、いわゆる「残された夢」についての言及は、はてさて、どこまで進んでいることだろうか。

 断片的なサニヤシン達の忘備録や回顧録がぼつぼつ出現して久しいが、それでもやはり全体的な、俯瞰的な、グローバルな意味でもOSHO「ムーブメント」の全体が、今一つ見えていないのではないだろうか。

 もちろんネット社会の現在、その機能を駆使すれば、おおよその世界全体での活動を追っかけることはできないわけでもない。されど、この本のように、自称であっても、ジャーナリストや作家という立場の人が、本気になって、レポートしなければならないのではないか、と思う。

 毀誉褒貶はあれど、玉川信明はその著「和尚(ラジニーシ)の超宗教的世界」(2001 社会評論社)でこう述べている。

 これだけの神秘的で偉大な人物を日本の知識人たちはまったくと言っていいほど、無視し、マスコミにも取り上げられないというのは、知識人の怠慢というより悲劇である。p8

 割と身近に存在していた吉福伸逸のような人物は、最初の最初から、自らの立ち位置を対極に取り、歪曲した情報を流し続けた。もちろん好意的に取り上げた研究者たちも多くいたが、日本においてはアメリカにおける情報が不足していたばかりではなく、1995年の忌まわしい事件が足を引っ張った。

 それにしても、と思う。58歳で肉体を離れたOSHOに比して、すでに、我が身を初め、友人たちの多くが、すでに還暦を迎え、さらに命を永らえんとしている。マスターに依存しすぎることなく、自らのストーリーを展開していてもおかしくない時代である。

 この本を手にして、改めて、「I leave you my dream」との最後の言葉が重みを持ってくる。

 つづく

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